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Vol.245 東京リズム劇場のおもいで2003年版
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「オープニング〜Let Yourself Go」
アーヴィング・バーリンの名曲を使った豪華なオープニング。冨田かおる先生の素敵な歌にあわせて、私はみすみ“Smilie”ゆきこ先生とアステア&ロジャース風のデュエット。押田は淺野をはじめとする女性グループを従えて登場しました。ラスト・コーラスは全員で歌うことになっていたのですが、私はなかなか歌詞を覚えられず苦労しました。踊りの最後で全員がぴょんぴょん飛び上がる振りがとても楽しかったです。
「童話集〜リトル・マーメイド」
今日では「タップ名作劇場」として知られているシリーズも初期は「童話集」でした。しかもお父さん役の松本晋一先生が二人の子供にお話を聞かせるという形をとっていたので私たちはセリフが無く、ただ動くだけでした(ひと公演だけとんでもないトラブルがあったのですが、ここでは書けません・・・)。
私たちY'sのメンバーは、みすみ先生主演の「リトル・マーメイド」にそろって出演。初めて台本を渡された日のことは良く覚えています。みすみ先生がアリエル、押田がアリエルの恋人、淺野たちはアリエルのタップ仲間、そして私には「セバスチャン」という役名がついていました。その場にいる全員がゲラゲラ笑うのですが、私はディズニーの「リトル・マーメイド」を観たことがなかったので、セバスチャンが何者なのか知りませんでした。松本先生から赤いカニか、エビのようなもの、という説明を受けびっくり。松本先生お手製の着ぐるみを着て、何とタップで“Sing Sing Sing”を踊りました。
「タップチップ物語」
キャスト全員が出演する大河(!)ドラマ。家族そっちのけでタップチップを作り続ける職人、びびきわたる(私)。奥さん役のみすみ先生、そして冨田先生をはじめとする3人の子どもと、犬のゴン太(穴田先生!!)は、今日も食べるものがない。セーラー服を着た冨田先生がそんな一家を救うべく、ゴン太と共にタップチップを売る旅に出ると言ったストーリーでした。
スターバックスや歌舞伎町などのシーンで気のきいたミュージカルナンバーがあって、私はこの作品が大好きでした。押田は白い王子様の衣裳で登場。「タップの精」として、淺野、橋爪らタップチップ・ガールズとともに、主人公を勇気づけます。押田が現れた時の観客の大爆笑が、いまでも耳に残っています。ここで使われたのが「プロデューサーズ」の“That Face”で、とても素敵な振付でした。
「スナックうすい」
すっかりおなじみの薄井由美子さんの人気コント・シリーズ。この時は淺野と橋爪がお客役でした。いつも男性の後ろで踊らされているのが不満の橋爪。「いつか男性を従えて踊りたい」という彼女の夢をうすいママが叶えてあげるという展開でした。
最初は2分くらいのダンス・ナンバーが、次の週には6分くらいに膨れ上がっていて、ものすごいショー・ナンバーになってしまいました。曲は「ハウ・トゥ・サクシード」の“I Believe in You”と、ガーシュインの“The Man I Love”で、橋爪が総金ラメのドレスで登場した時の観客のどよめきが凄かったです。淺野はピンクのラスベガスのショー・ガールの衣裳を付け、元気いっぱいで踊っておりました。
この公演に出演していた男性キャスト6名(私、押田、東京リズム・ボーイズ、永多勇君、手塚義幸君)が、彼女たちのバックダンサーとして、あっちへこっちへ踊らされました。私はかねてからMGMダンシング・チームの男性振りをやるのが夢だったので、この稽古がとても楽しかったです。
「フィナーレ〜Milestones」
「TRT」の名物の一つフィナーレのタップ・ナンバー。ジャスの名曲のひとつ“Milestones”では、ダービーハットを使って踊りました。踊る私たちの、良い意味での緊張感が客席にも伝わり、お客様から絶賛されました。
2003年版は、ダンス・ナンバーが10曲以上(押田の振付で2曲、私の振付も1曲と自分たちだけでも3曲)と多く、現在とは違う流れの「TRT」でした。この時タップという言葉の入っていない「東京リズム劇場」という公演名が生徒にうまく伝わらず、私に関しては集客は伸びませんでした。ただ、観に来た方たちの「先生がカニのかっこうで踊った」とか、「セリフをしゃべっていた」など、口コミで終了後かなり話題になりました。
※ケイサイの写真はすべて制作・演出サイドの許可をいただいております。
さらに、つづく
天野 俊哉
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