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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.243 骨董市にまた行ってきました
 性懲りもなく、骨董市にまた行ってしまいました。前回の帰りしなに、仙人(のようなヒゲをたくわえた普通の人)に「本気で『欲しい』と思わないと(骨董品は)話しかけてくれないよ」と言われたので、今回は初めから「欲しいな」って気持ちで行ってみました。
 前回はお笑いライブなどがあったのでイベント的な雰囲気がありましたが、今回はなかったので静かな感じでした。出店数は前回と同じくらいだと思います。今回は所々に行灯が設置されていて品々が見やすく、雰囲気も明るく改善されていました。
 骨董仙人の教えを守って「欲しいものはないかしら」と、前向きな気持ちで会場を回っていると、とあるお店の絵はがきコーナーが目に留まりました。絵はがき→景勝地→山→ロープウェイと、まるで連想ゲームのようにキーワードが頭の中を走り抜けました。あの先生のブログの読み過ぎのせいかもしれません。手に取ってみようとすると、「ちょっと待って。ロープウェイ好きのあの先生にとっては確かにお宝かもしれないけど、あなたにとってどうかしら?」と、自問の声が聞こえてきました。確かにそうです。そもそもロープウェイが写っている絵はがきが入っているかどうかすら分かりません。でも乗り掛かった舟的な流れなので、お店の人に「ロープウェイが写っているのはありますか?」と聞いてみました。一瞬「?」っていう表情の後に「あ〜あ」と、ニヤリと納得顔をされました。きっとロープウェイ好きと勘違いされたに違いありません。「違うんです。実は・・・」と説明するのも、それはそれで面倒なので、甘んじて勘違いを受け入れました。「どうでしょう。見てみてください」と言われました。ロープウェイ好き先生なら、わくわくしながら一つひとつ中を確かめるのかもしれませんが、興味のない私にとっては面倒以外のなにものでもないので、そこまではする気になれませんでした。それでも、せめて箱の表紙だけでも確認することにしました。「箱にはセットの代表的な写真が使われているはず。そこにロープウェイが写っていれば、中にもきっと・・・」と読んだからです。レコードショップでジャケットを見るように一枚一枚引き上げて確認しました。全国津々浦々の景勝地が現れます。けっこう面倒で途中で止めようかと思いましたが、店主さんの何気ない視線を感じていて、くじけたと思われるのもしゃくなので、がんばって続けました。残りわずか、「やっぱりないや・・・」と思ったその時、現れました!よほど私がうれしそうだったのでしょうか、店主さんに「おめでとうございます」と言われました。でも同時に「確かめますか?全部揃っているとは限らないですよ」とも言われました。敢えて確かめないことにしました。天野先生経由でお渡ししますので、その時にお確かめください。はたして結果や如何に。
 代金を払おうとお店の奥に進むと、絵はがきどころではないかもしれません、「SOMBRERO」(邦題「君知るや南の国」1953MGM)、「Miss Sadie Thompson」(邦題「雨に濡れた欲情」1953CPC) 、「Hans Christian Andersen」(邦題「アンデルセン物語」1952MGM)などの洋画のポスターが、あまり見たことがないタテヨコサイズのパネル入りで飾ってありました。さらにポスターと並んでフレッド・アステアと歴代パートナーとの生写真が、同じくパネル入りで10枚くらい立て掛けてありました。私が興味津々にめくって見ていると、店主さんに「有名な人なんですか?」と聞かれました。ポスターも写真も1枚¥2,000。もしかしたら本当に“お宝ザックザク”かもしれません。きっと骨董仙人の教えを守ったおかげで目に留まったに違いありません。お店を出ようとしたら、店主さんに「忘れ物ですよ」と言われました。絵はがきを忘れていました。
 他にもナンバー付きの小型三輪車、童謡や西部劇TVドラマ主題歌のソノシート、幅2メートルくらいの大版浮世絵など、前回では見えなかったものがたくさん見えました。「お店が入れ替わっただけじゃないの?」と、身もふたもない自問の声は聞こえないふりをしました。次回は7月24日に開催の予定です。

淺野 康子







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