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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.240 生誕100年 その3 ジンジャー・ロジャース(1911−1995)
 フレッド・アステアと10本のミュージカルで共演した女優兼ダンサーのジンジャー・ロジャースが、7月16日に生誕100年を迎えます。
 「アステア&ロジャース」として絶大な人気を誇った1930年代、ジンジャーが持ち続けた不満は「主役はフレッドで私は引き立て役」ということだったそうです。「彼には必ず大きなソロ・ナンバーが用意されているのに、私には無い」とも言っています。ただ、1938年の「気儘時代」におけるジンジャーのコメディ演技は見事でした。
 1939年の「カッスル夫妻」を最後に名コンビを解消。1940年に主演した「恋愛手帖」でジンジャーはアカデミー主演女優賞を受賞して、1940年代を大女優として過ごします。「運命の饗宴」「Weekend at Waldolf」のような大作から、「ラッキー・パートナー」「恋の十日間」のようなメロドラマ、さらにビリー・ワイルダー監督の「少佐と少女」、ガースン・ケニン監督の「Tom, Dick and Harry」では子どもに化けて、大女優らしからぬ迷演技をみせたり、「Roxie Hart」「Lady in the Dark」ではミュージカルの世界に一時復帰しました。
 ジンジャーの場合、ダンスでもそうでしたが、相手役として生かされた人であり、ヘンリー・フォンダ、ケイリー・グラント、ロナルド・コールマンら年長者に寄り添うと、ぐっと魅力的になりました。
 そんな彼女の不運は、1949年のMGMミュージカル「ブロードウエイのバークレー夫妻」にジュディー・ガーランドの代役として出演したことで、結局、脱皮したはずの「アステア&ロジャース」に一夜にして引き戻されてしまったことです。
 この二人はスクリーンでは夢のようなカップルでしたが、実生活では犬猿の仲だったというのが、的確な表現のようです。ジンジャーの本音炸裂の自伝(キネマ旬報社1994年)は古本市でよく見かけますので、興味のある方はご一読くださいね。

天野 俊哉

写真 上から
「Roxie Hart」
「コンチネンタル」フレッド・アステアと
「カッスル夫妻」フレッド・アステアと
大女優時代
ケイリー・グラントと





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