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Vol.239 2011.5 連休中のタップ・フェスティバルを観ました
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4月17日の「ナショナル・タップディ」のあとも、タップ界のイベントが毎日あちらこちらで開催されていました。
連休中も大きな公演が続きました。そのうちの4月30日の池袋・あうるすぽっとで演った「超タップ狂時代」、5月4日の大井町・きゅりあん小ホールの「PRECIOUS」、5月6日の代々木・国立青少年センター大ホール「TOKYO INTERNATIONAL TAP FESTIVAL 2011」に行きました。
「超タップ狂時代」
最近では珍しくクラシカルな雰囲気を大事にした加藤邦保氏率いる JAM TAP DANCE COMPANYの公演です。タキシードでスウィンギーに踊るアンサンブルが楽しい女性ダンサー達、揃っていて気持ち良いです。フレッド・アステアのスタイルに自信のようなものが感じられる白川希さん、見事です。形も様になっていてアステアも嬉しいでしょうね。また、このカンパニーにとってなくてはならないダンサー宇川彩子さん。軽くて正確な音に感心します、一座の華です。ダニー・デビートを彷彿させる小島和夫さんの軽妙で楽しいステップ、人柄が感じられるダンサーです。リズムタップの中心にいる横山禎大さんと森田洞至さんが現代風で強烈にスタンプする音で踊って魅せました。凄いのです、でも、お二人のダンスをこの舞台の流れに乗るようなストーリーにしてもらいたかったです。会場は懐かしいBegin The Beguine、Top Hat、Puttin' on The Ritz などの耳に馴染んだ音楽で包まれました。観終わったあとは爽やかさを感じられたショーでした。
「PRECIOUS」
設立6周年記念公演と銘打ったY's Tap Dance Party の設立以来初めての公演でした。Y'sの歴史と特徴を兼ねたパフォーマンスは、新しくて温かさを感じさせる舞台でした。オープニングからダンサーの笑顔が客席に伝わりました。明るくてハツラツ!嬉しくなります。スーツが似合う阿部久志さんのソロはスマートで心地よく響き、会場から声が飛びました。淺野康子さんと天野俊哉さんのデュエットは今更ですが魅せられますね、このデュエットチームの真似はなかなか出来ないでしょう。年季?が入っています。淺野さんは押田勝年さんとのデュエットで歌って演じ踊りました。お二人とも正に「リズム劇場」でした。次に天野さんと阿部さんの間に橋爪麻美さんが入り、大人のトリオを爽やかに決めました、橋爪さんはいつもキリッとした姿勢で決めてますね。また、テレビの流行りをもじった映像コーナー「まみ散歩」は可笑しかったです、阿部さんの役どころには大笑いしました。
看板師匠もインストラクターもジュニア達も、皆さん頑張りました。こういった公演は時々観たいです。フィナーレのトリに淺野さんが出演者全員の中央に現れた時は「金光郁子&バレエキャラバン」のエンディングが頭を過りました。
「TOKYO INTERNATIONAL TAP FESTIVAL 2011」
海外勢が大地震による不参加などありましたが、その影響を忘れさせる素敵なショーでした。MCがもう少しスマートだと良いのですが、舞台の方はスッキリしたパフォーマンスで好感を持ちました。SUJITAP軍団の自由に弾むステップで始まり、加藤忠さんと橋本祥さん、ARTN COMPANYと続き、特別参加のTRBが「ナショナル・タップデイ」と同様の振り付けで楽しませてくれました。ロンロンさんの生徒さん、神業を披露したHIDEBOHさんのソロと、機械のように踊るLiBLAZEが続きました。そしてロンロンさん・宇川さんの“I'll Remember April”が私を釘付けにしました。このタップの楽しさと“粋”を多くの人に観てもらいたいと思うステージでした。このあと、PORIさん,SAROさん,洞至さん(SOUNDOUT)のお馴染みの“足踏み”リズムタップでフィナーレとなりました。
タップダンスの競演といった趣で、観て良かったです。今後も流れる如くスマートにやっていただきたいと思いました。
見聞きしたことを伝えるのは難しいです。文才もないし語量数も少ないから、思ったことをうまく表現出来ません。でも、感じたことを書いてみました。
私は元々ジャズが好きで、ライヴにも通います。素敵なミュージシャンの演奏は音に表れます、タップダンスも同じですね。
小島 文雄
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