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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.232 刑事コロンボのミュージカル映画
 TVシリーズがスタートして40年になるのに、今でも人気のある「刑事コロンボ」。コロンボを演じるピーター・フォークは、40歳代で「コロンボ」に出演するまで、ハリウッドのそれほど有名でない俳優でした。そんなピーターの隠れた才能をいち早く見抜いたのが、あのフランク・シナトラであることは意外と知られていません。
 1964年のある日、ピーターは一本の電話を受けます。「ピーター?フランク・シナトラだ。『七人の愚連隊』という作品で私のかたき役をやってもらいたい」。
 ハリウッドでフランクのお誘いを断れる人間などいません。「もちろん、やらせてもらうよ」とピーター。送られてきた台本を見てびっくり。「七人の愚連隊」がミュージカル映画で、主演はフランク・シナトラ、ディーン・マーティン、サミー・デイビスJr、そしてビング・クロスビー。もう何10年も映画で歌ってきた、アメリカ・ジョービジネス界の大御所ばかり。
 驚くのはそればかりではありません。ある日フランクがやってきて「ピーター、君の曲も用意したよ」歌とか踊りとかまったく無縁の人生を送ってきたピーターは真っ青。台本によるとピーターの歌はオープニング・ナンバー。「なんでフランクやディーンを差し置いて俺が最初に歌わなけきゃならないんだ」。
 後年「コロンボ」で大スターになったピーターは、有名なTVショー「ハリウッド・スターこきおろし大会〜フランク・シナトラ篇」にゲスト出演。これらのやりとりを話して会場を大笑いさせていました。
 「七人の愚連隊」は当時の大作だったせいかエピソードも多く、最初プロデューサーとして契約していたジーン・ケリーがフランクと意見が合わず降りてしまったり、当時60歳代で映画出演がめっきり減ってしまったビングの役を後から加えたり、そのせいかどうか、大御所フランク、ディーン、サミーに良いナンバーが無く、ピーターが引きつりながら歌う下手なオープニングや、ガールズのチャールストンが逆に目立ってしまいました。
 DVDは現在、廃盤のようですが、TSUTAYAの大型店ではビデオ、DVD共に良く見かけます。とにかく笑えるので観てください。

天野 俊哉

写真 上から
サミー、フランク、ディーン3人の大御所を従えた若き日のコロンボ
フランクとディーンに挟まれた堂々としたコロンボ
歌っているのか、語っているのかわからないコロンボ





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