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Vol.2313 『BE CRAZY! 2024』そのC
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秋のタップショーの最高峰『BE CRAZY!』もついに4回目、1日2回公演から2日4回公演にパワーアップしました。
キャストも加藤忠さん、松本晋一さん、森田洋輔さん、Akkinさんらレギュラー・メンバーに加えてキュートなタップ・ダンサー、まーさんが仲間入り。
終盤に入り松本さん振付で松本さん&加藤さんのデュエット・ナンバー“Corner Pocket”は手に汗握るハイクオリティな作品。お二人が楽しく踊る部分と明らかにキツそうな部分があるのは観客としてスリリングで嬉しいもの。
松本さんのソロはストローハットを持った粋な“Sunday in New York”。もとは映画『ニューヨークの休日』(1963)の為にピーター・ネロが書き下ろした映画音楽です。日本のタップ界でこの曲を選び、踊りこなせるのはもう松本さんしかいない。
長生きしてくださいね!
しかし、しかしですね、ストリングスの入るフル・オーケストラのこの曲の最後の振りを松本さんはどうするんだろう?と冷や冷やしながら見ていたら持っていたストローハットで次々ポーズをつけてゆくのですね。
もうこの演出に完敗です!
プロデューサーとして仲間を温かく見守っていたはずの加藤さんがフィナーレ前に、松本さん以外の4人で勝負に出ました。デューク・エリントンの名曲“It Dont Mean A Thing If It Aint Got That Swing”これは力作でしたね。あの狭い舞台を縦横無尽に動き回るハードな振付に圧倒されました。
そして第2回公演以来定番となった松本さん振付のフィナーレ・ナンバー“Thats Entertainment”。黒燕尾服を着た最後にこれ?という位ハードなナンバー。私と松本さんの運命を決めたミュージカル映画『ザッツ・エンタテインメント』が製作されて今年でちょうど50年。
今回このナンバーを見るのが3回目なのでソロを踊っている時の後ろの4人の動きを見てみましたらこれがまた傑作でした。松本さんや私が大好きなハリウッド・ミュージカルの然り気無い振りを皆さんが実に楽しそうに見せているのです。
ご出演の皆さまお疲れ様でした。
本当に楽しいタップダンスショーでした。
一度でも皆さまの様な素晴らしいタップダンサーと舞台をご一緒出来たことに感謝いたします。
おわり
※写真は出演者からY'sコラム用に提供して頂きました。
天野 俊哉
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