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Vol.2298 “本名”のもう一つの意味とは
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こんにちは。Y's取材班です。
「愛犬の血統書を見たら“本名”がかわいそう過ぎる」ことが、SNSなどで最近話題になりました。
一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)を始め、世界のケネルクラブから発行される犬の「血統証明書」には、犬種・生年月日・毛色・登録番号・ルーツ、そして出生時にブリーダーさんが登録した「犬名」などが記載されています。“本名”とは、この「犬名」のことです。
ちなみにプリンと同じトイプー男子の、かわいそう過ぎるその“本名”は「BLUNDERER」(ブランダラー)。飼い主さんの第一印象は「カッコイイ!」でしたが、意味を調べてみたら「無能なため失敗する人(犬?)」という意味で、一気に悲しい気持ちになってしまったそうです。ホントにそんな意味なのかGoogle翻訳で確認してみたら、確かに「失敗者」と訳されました。
ナゼ、ブリーダーさんはそんな“本名”を付けたのか?ちょっと気になったのでJKCのWebサイトを見たら、推奨するオスの「犬名リスト」のBの項目に「BLUNDERER」がありました。もしかしたらブリーダーさんは、そんな意味とも知らずに登録したのかもしれません。
ソレよりも、今回知って驚いたのが“本名”のもう一つの意味でした。
血統書の「犬名」は母犬の出産回数ごとにアルファベットが決まっていて、例えば初めての出産で三匹生まれたらADAM、ALEX、ALICEと頭文字をAで揃えることになっています。同じ母犬から2回目の出産で生まれたらB、3回目ならCで揃えることにより、「犬名」を見れば何回目の出産で生まれたかが分かるようになっています。つまり「BLUNDERER」クンとは、本来の「失敗者」とは別にもう一つ「2回目の出産で生まれた」ことを意味しています。
プリンの“本名”は「EIFFEL OF AIKEN FUJI」(エッフェル・オブ・アイケン・フジ)。「プードルの原産国フランスと出生地の静岡県をかけたシャレた名前だなあ」と感心して、エッフェル塔やトリコロールがあしらわれたハーネスを付けたりして悦に入っていたんですが、A・B・C・DのEで「5回目の出産で生まれた」というもう一つの意味があることを、プリンがウチの子になってから10年も経って初めて知りました。
トイプーは1回の出産で二〜四匹産むので平均で三匹としても、プリンには3×5で十五匹の兄弟姉妹がいる計算になります。
動物愛護法改正により生涯出産回数が6回までに制限されたのが2021年(適用は’22年)。プリンが生まれたのは法改正前の2014年なので、プリンの母犬は6回以上産んだ(産まされた)かもしれません。
また同法改正により出産年齢も6歳以下となったため、繁殖犬を引退した里親を探している6〜7歳のワンコたちがすごく増えています。
みんなしあわせになってほしいです。
Y's取材班
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