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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2294 Y'sメンバー映画に出演E〜風馬翔先生
 菊川のスタジオに小柄な麻咲梨乃先生の後から「アシスタントの風馬翔です」と大きな声でご挨拶をされて入ってこられました。その時のお声だけで《ふうまかける》先生のお名前を覚えてしまいました。宙組の94期生だそうで、撮影までの間に宝塚在団中のご活躍をチェックさせて頂きました。

 風馬先生の初舞台が瀬奈じゅんさん主演の月組公演『ME AND MY GIRL』(2008)です。つまり振付を担当された麻咲梨乃先生とは既にここでご一緒されてるのですね。さらに2部のオープニングではタップダンスまで披露されてるのです。
 その後、長身の生徒が多い宙組に配属になり大和悠河さん、大空祐飛さん、凰かなめさん、朝夏まなとさん、真風涼帆さんまで5名のトップスターの下で長身のダンシング・スターとして大活躍されました。

 宝塚大劇場などの本公演での風馬先生も素敵でしたが、私が一番凄いと思った作品は蘭寿とむさん主演宝塚バウホール公演『RISING』でした。今回この作品のパンフレットを持参してサインをお願いしました。
「私、最下級生だったんですよ!」と懐かしそうにパンフレットをご覧になってました。男役さんが一人ずつ鏡の扉から出てきてキザる振付があるのですが、その最下級生の風馬先生が頑張ってありったけのキザり方をするのです。ところが次々登場する男役さんが風馬先生のはるか上を行っており、最後の蘭寿とむさん登場に至ってそれまでの全員が完敗してしまうという、宝塚の男役稼業の難しさを痛感させるナンバーでの風馬先生が好きでした。

 それから10年、すっかり1人前の男役となった風馬先生は「もっと踊りたい!」という理由から宝塚歌劇団を退団されます。現在は麻咲先生の振付のアシスタントをはじめ、ダンサーとして活躍されてます。
 風馬翔先生のインタビューがタカラジェンヌ卒業生の早花まこさんの出された本『すみれの花、また咲く頃』(新潮社2023年)に掲載されてます。興味のある方は是非御一読下さい。

 さてさて、麻咲梨乃先生と風馬翔先生がそんなお優しい、仏様の様な先生とはつゆ知らず、お二人とご対面したタップダンサー10名がいる菊川のスタジオに戻りましょうね。

天野 俊哉



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