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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2293 Y'sメンバー映画に出演D〜麻咲梨乃先生
 宝塚歌劇を一度でもご覧になった方であればこの麻咲先生から振付を受けられる!なんてダンス界では奇跡に等しい凄い出来事なのです。

 麻咲梨乃先生は1976年宝塚歌劇団に主席で入団。当時は正規煌(まさきこう)という芸名でした。もちろん男役さん。
 私が自分の意思で初めて東京宝塚劇場に出向いた公演は大地真央さんのトップお披露目公演、小原弘稔作・演出のグランド・レヴュー『ジョリー・シャポー』(1982)でした。この作品の中でも家城比呂志先生の振付ナンバー“パレット”が凄かった!専科の榛名由梨さんが若い月組選抜の若手ダンサーと共に7分近く踊り続ける。その中の黄色いレオタードを着た小柄な、でも一番パワフルなダンサーが麻咲先生でした。私は8回位劇場に通い正規煌さんを覚え、キビキビしたダンスのファンになりました。

 続いて横澤英雄作・演出『ハート・ジャック』(1983)では剣幸さんが歌うマイケル・ジャクソンの“ビート・イット”を、歌手の田原俊彦さんと同じ位日本人の中では早い時期に踊られました。

 ちょうど40年前の1984年、小原弘稔作・演出の『ザ・レヴュー2』の“グランド・オープニング”ではビューティーズの一人として剣幸さんの隣でラインダンスを披露されたり、ゴージャスなドレス姿でラテンダンスに挑戦されました。

 麻咲梨乃先生は1984年末に『ガイズ・アンド・ドールズ』の宝塚大劇場公演で退団されてしまったので東京公演では替わりの方がそのダンサー役をされました。
 麻咲先生と同時退団された白川亜樹さんは、現在宙組のトップスター芹香斗亜さんのお母様です。それにしても『ガイズ・アンド・ドールズ』で麻咲先生が踊るハバナのナンバーとダイスのナンバーが観たかった!

 宝塚を退団されてからちょうど15年目の1999年に私は銀座博品館劇場で麻咲先生とまさかの再会を、それがタカラジェンヌのOG公演の『THE CLUB』でした。麻咲先生は全編お得意のピアノ演奏を担当されました。そして、1990年代の後半から宝塚歌劇団の振付を担当されるようになり振付師として今日の名声を得られたのです。麻咲先生はお芝居もショーも区別なくオールラウンドにこなされるのが素晴らしいのです。

 私が「『ジョリー・シャポー』の時からのファンです」とお伝えすると喜んで下さり、サインをお願いすると「(芸名でなく)今の名前で良いですか?」と、とても気さくにサインをして下さりました。私が持参した《1982年の宝塚ステージアルバム》を「ちょっと見せて下さいね」とおっしゃって「あら真央さんだわ」「ペーさんきれい!」「私ここにいるわ」なんて本を全ページご覧になりながら普通の宝塚ファンみたいにキャッキャされてました。この頃はこんなだったのよ、と興味深いエピソードもお聞き出来ました。
「先生はステージ・アルバムとか、お持ちじゃないんですか?」と聞くと「家のどこかにはあるはずなんですけど」とか。短い時間でしたが宝塚ファン同士の幸せな瞬間でした。

写真(上から)
@入団してすぐの写真
A『ジョリー・シャポー』東京公演チラシ
B『ジョリー・シャポー』の“パレット”一番右の黄色いレオタード衣裳が先生
C『ザ・レヴュー2』センター剣幸さんの右側が先生
D宝塚退団公演『ガイズ・アンド・ドールズ』左から大地真央さん、麻咲先生、黒木瞳さん
E『THE CLUB』パンフレット
F麻咲梨乃先生のサイン
G宝塚ステージ・アルバム

天野 俊哉



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