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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2289 Y'sメンバー映画に出演@〜はじまりは?
《はじめに》
 本当は映画のタイトルや主演の方などの情報公開がOKになってから書くつもりだったんですが、撮影から既に3か月が過ぎて映画出演の楽しい想い出が少しずつ薄らいで来てしまったので、忘れないうちに書く事にしました。

 『NATIONAL TAP DANCE DAY 2024』本番に向けメンバー一同が淺野康子さん指揮の下、汗水たらして稽古していた4月の日曜日の事。稽古終わりのタイミングを見計らってスタジオに見えたのがY's取材班さんと愛犬プリン君。

「あともうすこしですね、皆さん頑張ってくださいね!」とそんな激励のお言葉をかけて下さるのかと思いきや、いつもと空気が違う。テレビドラマだったら神妙なBGMがかかっていたかも?です。
「天野先生と橋爪先生にお話が」と取材班さん。スタジオの隅の取材班さんとプリン君の前に座る両名。
「実は映画の話が来てまして」と語りだす取材班さん。
 主演が何とD◯◯◯さん、私が大学生の頃宝塚歌劇団のトップスターだったお方だ。リアルタイムで何10回も劇場で観ている。その後、東宝ミュージカルの主演女優として一時代を築いた大スター。

 熱心に話される取材班さんには申し訳ないけれど目の前にいる可愛いプリン君ばかり見てました。というのも私に限って言えば、映画の企画って佐々木時代に何度も来てはボツ、来てはボツを繰り返しておりあまり楽観してはいけない部類の話だったのですね。しかもオーディション無しのご指名だなんて話がうま過ぎます。
 しかし、映画のプロデューサーは取材班さんと20年来のお付き合いがある監督で、その方がダンサーを探しており、先ずはスタジオ経営に関係されてる取材班さんにオファーが来たとの事。
 もろもろあって
 筋は通っているのでこれは信頼できる企画かも知れない。
 ただ信じられなかったのが探しているダンサーがタップ・ダンサーでは無くてダンサー、タップ踏まないんだ!
 しかも中年の男性を探しているそうなので私らで良いとの事。
 いつもなら冷静な康子さんまでも
「私も企画書と台本読んだんですけど面白そうです!」と偉く乗り気。
 断る理由も無いので私も橋爪さんも直ぐに出演を承諾しました。
 笑えるのはこの一部始終をその場にいたメンバー全員が何となく聞いていた事です。皆さん知らんぷりしてるあたりが偉いですね。

 女性のダンサー、タップ・ダンサーじゃないダンサーも探しておりこの段階で淺野さん、橋爪さんが決定して、さらにその日の内に5名全員が決まったらしい。やはり女性は映画出演に魅力を感じるものらしいですな。早速、ベーハイ(ベージュのハイヒール)のダンスシューズの注文をしたそうです。

 そんな女性に対して男性ダンサー集めの方はやや難航する事に。

つづく

天野 俊哉



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