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Vol.2285 もうすぐ生誕100年渥美清さん〜寅さん?
 この夏、BS松竹東急というテレビ局で渥美清さんの『男はつらいよ』シリーズ以前の松竹映画の『拝啓』シリーズと東映映画の『列車』シリーズの数作品が放映されました。『男はつらいよ』がスタートして55周年を記念してのテレビ放映との事ですが滅多にお目にかかれない作品の登場は物凄く嬉しかったです。
また、渥美清さんが《もうすぐ生誕100年》の1928年生まれにあたるのでナイス・タイミングでした。

 渥美清さんについても、『男はつらいよ』シリーズについても私がどうこう述べるまでも無い位ポピュラーですので私と渥美清さんの出会い、もちろんテレビや映画を通して、ですがそこを中心に進めたいと思います。渥美清さんには白黒画面の『泣いてたまるか』と言うテレビ・シリーズが有名で私が小学生時代の1960年代には夕方に再放送されているのを必ず観ていました。この『泣いてたまるか』で渥美さんを知った私はテレビ放映された『拝啓天皇陛下様』や『列車』シリーズを観る事に。子供だったので佐久間良子さん相手に奮闘する『列車』シリーズが大好きになり、テレビ放映される度にゲラゲラ笑ったものです。

 その頃観た中では『父子草』という作品が記憶に残っています。渥美さんがテレビの人気俳優の石立鉄男さんと喧嘩ばかりしている場面をよく覚えています。コメディ俳優のイメージが強い石立さんが背伸びせず等身大の自分を演じているなぁ、と子供心に思いました。もう一度観てみたい作品です。

 1969年の夏に始まった『男はつらいよ』はリアルタイムで映画館で観ているのと柴又ロケにも何度か遭遇しています。ただ不思議と現在に至るまで初期の作品は何度も何度も観ているのに後期の作品はあまり観ておりません。もしかしたら私が山田洋次監督が創り出して成功した“清く、正しく、誰からも愛される”寅さん像に否定的なのかも知れません。でも、いつかは『男はつらいよ』シリーズを全部観ないといけないと思っているのです。

 1991年暮れに私達が青山劇場で出演した中川三郎先生の記念公演『It's Swell』の千穐楽、舞台上の中川三郎先生がお忍びで来ていた渥美清さんを紹介してしまいお客様もペアで踊っている舞台上のダンサー達も大騒ぎになった事があります。私は渥美さんがこうした華やかな場で見つかることが超苦手な方と知っていたので気の毒に思いました。渥美さんホントに困ってました!

 渥美さんが演じた最後の寅さん、48作目の『男はつらいよ寅次郎紅の花』は偶然上野の映画館で観たのですが、私の知っているあの元気な渥美さんではありませんでした。そして、その半年後に渥美さんは亡くなりました。
 Y's取材班さんの情報によると、49作目の『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』では寅さんがCGで登場し、主題歌を八代亜紀さんが、シリーズ50周年記念作品として2019年に公開された第50作『男はつらいよ お帰り 寅さん』では桑田佳祐さんが歌っているそうなので、あらためてシリーズ全作品を観る決意をしました。

天野 俊哉



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