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Vol.228 踊りは素敵でした 〜激安お宝ビデオ発掘〜
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先日、中古ビデオ店で2本の映画を購入しました。どちらも1980年代中頃に作られた、いわゆるアイドル映画で、DVDには絶対ならない※ような安っぽいものです。1本めは、¥30だし何か発見があれば、という程度の思いで購入。
「だいじょうぶマイ・フレンド」
乃生佳之さんが1983年に歌って大ヒットした歌に乗せて作られたもので、原作:村上龍、音楽:加藤和彦、来生たかお、坂本龍一、桑田佳祐、高中正義(すごいメンツ!)、そして主演はハリウッドからピーター・フォンダと、一流どころが集まったにもかかわらず、どうしてこうなるの?、というひどい映画。我慢して2時間観ましたが、唯一良かったのは冒頭のダンスシーン。振付は竹邑類氏で、主演の広田玲央名さんが外人ダンサーと踊ります。クラシックバレエ出身の広田さん(モーリス・ベジャールの弟子)がかなり踊れる人なので、今見ても古く感じませんでした。
※こちらの作品はDVD化されています。
「ザ・オーディション」
少女隊と共に“歌って踊れるアイドル・グループ”として売り出された、セイント・フォーの映画。私の師匠は当時、この作品で振付を担当している一の宮はじめ氏のスタジオでタップを指導しており、セイント・フォーのタップ・シーンもこのスタジオで撮影したので期待していましたが、映画ではカットされていました。
デビューするまで2年みっちり特訓を受けた彼女たちのジャズダンスはハイレベルで、ゾクゾクする出来です。日本のアイドルも鍛えられていた時代があったのですね。ジャズダンスの向上を目的に、日本ジャズダンス協会が発足したのが1984年。竹邑氏も一の宮氏も初代理事だった頃で、振付する側にも踊る側も熱かったのだなと感じました。¥60で良い勉強をさせてもらいました。
天野 俊哉
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