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Vol.2243 長澤仙明さんシアターオーブでタップソロ(そのA)
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渋谷駅前の高層ビルHIKARIEの11階にあるシアターオーブにタップダンサー仲間の長澤仙明さんが出演されるミュージカル『20世紀号に乗って』を観に行きました。1978年にブロードウェイでミュージカル上演され、日本でも数年前に宝塚歌劇団で上演されました。今回は人気アイドル・グループNEWSの増田貴久さんと元宝塚歌劇団トップスターの珠城りょうさんが主演しました。
《増田貴久さん 珠城りょうさん》
増田さん、実に器用で歌声もミュージカル向きなのにびっくりしました。対する珠城さんは何と言ってもスタイル抜群ですし、増田さんや舞台のプロフェッショナル達としっかり渡りあえており及第点。そして老け役の戸田恵子さんが素晴らしい!サイ・コールマン作曲のメロディーが耳に馴染みやすく、ベティ・コムデン&アドルフ・グリーンの歌詞の日本語訳がめちゃくちゃスマートで無理が無く、我々日本の観客に気持ち良く伝わりました。出演者の皆さんもパンフレットでそう述べてる方が多かったですね。
作品は後半にゆくに従いどんどん盛り上がり、主役の増田さんと珠城さんがあっさりキスしてジ・エンド、昔ながらのハリウッド映画を意識したボーイ・ミーツ・ガール・スタイルの演出も嬉しい。
さらにアール・デコ風のセットや装飾も作品のムード創りに貢献しています。電車の正面の装置や窓枠などに凄くお金がかかっているようでした。
《長澤仙明さん》
公演を拝見する前にブロードウェイ版の映像をこっそり見ましたら黄色い衣裳のポーター達のアカペラのタップダンスが出てきたので凄く期待してしまいました。長澤さんのはそのポーター、ドイツ兵、スタッフ、馬などたくさんの役を演じるようで、オープニングで主役の増田さんが馬に化ける場面では馬をガン見、前足か後ろ足か?
珠城りょうさんが美しい脚線美を披露する回想シーンのミュージカル・ナンバーではたくさんの髭を付けて帽子を被ったドイツ兵が舞台せましと踊りまくるので長澤さんを探すのに忙しくて目が回る。
通し役といえる長澤さんのポーターの衣裳姿がお似合い、舞台に出てきて動いて引っ込むまでの細かい動作が計算されていて無駄が無い。例え暗転になってもポーターとして歩き続けたり、トランクを持ったりカートに乗せる動作も毎回細かい遊びがあるので感心。戸田恵子さんの客室では短いセリフもあって嬉しくなりました!
さて、ポーター達のタップダンス、前半の第一部には出てきませんでした。本当にタップダンスあるのかな?かなり心配しながら休憩時間になりました。
つづく
天野 俊哉
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