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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.22 Osshieの「CLASSICAL SAVION」リポート
「観劇リポートを書くのって、大学を卒業して以来かなあ・・・」
演劇科に通っていた大学時代には、「必見」という掟のような課題があって、掲示板に「○月○日、○○を観に行くように」と張り出されると、必ず観劇に行ってリポートを書いたものです。
桜も散りかけた4月14日の少し蒸し暑い夜、僕は「CLASSICAL SAVION」を観て来ました。
日本代表が金メダルを取った「ワールドベースボール・クラシック」、4月から放映開始されたクラシックバレエを題材にしたドラマ「プリマダム」、そしてタップはもちろん「クラシカル・セヴィアン」と、2006年は「クラシック」がキーワードになって流れているように感じませんか?
僕は、そんなことを思いながら、東京国際フォーラムのガラス棟内にある太田道灌(1457年に江戸城を築いた人)像を見物した後、時間ぎりぎりになってホールCに入りました。
作品に関しての詳しい解説などはプログラムに載っているので、僕なりの感想をリポートしたいと思います(^_^)/~

僕は、セヴィアンがこの作品の中で、クラシック音楽の一曲目にどの音楽を持ってくるのか・・・にとても注目していました。優雅に奏でられるクラシックの曲調に、セヴィアンのタップの独特なリズムがどう調和していくのか?もしかしたら、かみ合わないんじゃないか?そんな思いで、少しどきどきしながら、始まるのを待っていました。ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、コントラバスの4種類の弦楽器から構成されたオーケストラは、まるで午後のひとときに催されたティーコンサートのような趣で、期待の一曲目にはヴィヴァルディの「四季」よりヴァイオリン協奏曲「夏」、そして「秋」「冬」と続きます。「う〜ん・・・(>_<)」正直なところ、始めのうちは、右耳からタップ音、左耳から弦楽器音が別々に聞こえてくるような感じがして、なかなか入っていけない自分がいました。シンプルな木の床のステージは、タップの音が下手へ行くほど高く、上手へ行くほど低く鳴り響くように工夫され、セヴィアンの音の強弱による表現もあって、不思議とだんだん耳になじんできました。
ときには客席に背を向けたまま指揮者のようにタップを踏み、バレエのロンデ・ジャンブのようなステップを見せ、一曲踊り終えるごとに軽い会釈をするそぶりはクラシックのそれを思わせました。「なるほど・・・(*_*)」だんだんと引き込まれて行きます。何よりも驚いたのは、足を動かしていないのに(ように見える)タップの音が聞こえてくる・・・まるで腹話術が口を動かさずに話す、かのように恐ろしく細かいnerve-taps (タップのトウの部分で床をたたく)―― これはセヴィアンにしか出来ない技だと思いました。普通の人がやったら、足がつって死にます。
多少のインターバルはあっても、たった一人で踊り続けるセヴィアン。その体力もすごい!!
そしてファイナル・ナンバーは、ドラム、ピアノ、サックスが加わった超ロングジャズのナンバー。
マイクを持って登場したセヴィアンを見て、僕は「ここで歌うのか・・・う、歌ってしまうのか、それともラップるのか」と、観る心構えに動揺が走りましたが、メンバー紹介のためのマイクでした。
タップの醍醐味を十二分に見せてくれたセヴィアン!!最後にこの言葉を贈ります。
SAY! Bien !! (* Bien ・・・ スペイン語で素晴らしい)

押田 勝年



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