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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2197 もうすぐ生誕100年ジューン・ヘイヴァー〜タップ上手なミュージカル女優@
 まだまだ続くよ何処までも
 エンタテインメント業界で活躍した人を取り上げる生誕100年シリーズ。

 今年最初のゲスト、ジューン・ヘイヴァーは1926年生まれのハリウッド映画のミュージカル女優さん。歌って、バレエとタップダンスが踊れて、そこそこ演技も出来る事で学生時代からファンであります。そんなジューンさん、才能があったのに映画の世界では恵まれなかった様です。というのも彼女が契約した20世紀FOX映画にはベティ・グレイブルという先輩ミュージカル女優がいたのと、ジューンさんと同い年のマリリン・モンローがその存在感でぐんぐんFOX映画でのポジションを上げてきたから、と私は見ています。

 映画では素敵なジューンさんですがプライベートでは大変苦労したようです。最初の結婚は20歳の時にジミー・ズィットという同世代のトランペッターと。ジミーはトミー・ドーシー楽団の一員として映画『デュヴァリーは貴婦人』にも出演し、“Well Get It”でジギー・エルマン相手にトランペットを吹きまくっています。しかし若い結婚はあっという間に破局、20代の後半には一時期期修道院に入ったりもしました。その後、年上の俳優フレッド・マクマレーとの結婚で本当の幸せを得たようです。

 私のまわりでは不幸にも今まで3人の女性タップダンサーがジューン・ヘイヴァーにさせられました。
 40年も昔、佐々木隆子先生のリサイタルで『虹の女王』の白のチュチュ衣裳でジューンさんを演じさせられたNさん。2012年のY's公演で『アイルランドが微笑む時』のジューンさんと同じヨーロッパの民族衣裳でタップを踊らされた淺野康子さん。『2016年のナショナル・タップ・デー』松本晋一さん振付の“オープニング”で『ザ・ガールズ・ネクスト・ドア』のジューンさんと同じ赤いワンピースでベッドシーンを思わせる振付で踊らされたKさん。
 アメリカ人の中でも小柄なジューンさんからイメージしやすかった!のでしょう。

 それではジューン・ヘイヴァーさんの華やかだったハリウッド映画時代(1944年から1953年)を観てゆきましょう。

 つづく。

天野 俊哉



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