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Vol.2173 加藤忠さんの隠れ家ライブに潜入(そのB)
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加藤さん昔からおしゃべりがお上手なのでトークコーナー、本当楽しませてくれます。「ギターの仕事がタップよりも早かった」エピソードなんて初めて聞きました、やはりミュージシャンの感性ですものね、加藤さんのタップのリズムって。さらに加藤さんが初めて買ったレコードの話とかも興味深かったです。
その流れでの久保田早紀さんの懐かしの歌謡曲“異邦人”が告げられました。以前マンダラのライブで「次は井上陽水の曲です」なんてアナウンスしてヤンヤの声援を受けた加藤さんらしい、タップダンサーらしからぬ選曲が素敵すぎです。カウンター席に座られていた女性の方がその“異邦人”は「初めて買ったCDです」、みたいにおっしゃってました。お客さんの掴みが上手いね。この昭和の歌謡曲のメロディー・ラインて曲を知らなくても入り込める部分があるものなんですね。
サザンオールスターズの曲なんかに共通する日本人が好きなフレーズが。また、ライブの様にオリジナル演奏であれば素敵なメロディーを崩すことなくタップ用にアレンジ出来ますからこれも強味です。私なんか懐かしく聴かせて頂きました。
さて今回のライブではやはりクラシック音楽を専門とされるヴァイオリニストの方とのコラボですので加藤さん複雑なクラシック音楽にも挑戦しました。それが7分をこえる“死の舞踏”なる曲。“リベルタンゴ”とはまた違った意味で加藤さんを熱く駆り立てる楽曲であります。ヴァイオリニストの上野さんが「骸骨が墓場で踊り出すジグジグ」というこの楽曲のイメージを言葉で教えて下さったので私の様なボーッとした客にも入りやすかったです。帰宅してから映画『オーケストラの少女』で有名なレオポルド・ストコフスキー指揮、フィラデルフィア管弦楽団演奏の“死の舞踏”を聞き直しました。近年こうしたクラシック音楽にトライするぞ、というタップダンサーも減ってしまったので凄く嬉しくて感動しました。
歌こそありませんでしたが最高の演奏とタップダンスが融合した、それでいてアットホームな素敵な空間でした。加藤忠さんは現在こうしたソロライブを始め、松本晋一さんらグループによるライブ、ヒップホップの舞台、ストレートプレイの舞台など幾つもの分野でタップダンスを表現しております。どれが1番加藤さんに相応しいのか、まだ結論を出す時期ではありませんので友人としてはひとつでも多く拝見してゆきたいなと思います。
神楽坂リアンまたうかがいたいと思います!加藤さんお疲れ様でした。
※写真の掲載は承諾を得ています。
天野 俊哉
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