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Vol.2169 もうすぐ生誕100年モナ・フリーマン〜永遠のティーンエージャー?
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もうすぐ生誕100年?
えっ、またやるんですか?
皆さまのブチ切れ寸前のお顔が目に浮かびます。
まあまあそうおっしゃらずお付き合い下さいな。
《ミス地下鉄第一号》
皆さんはジーン・ケリーが水兵仲間と3人でニューヨークの休暇を楽しむミュージカル『踊る大紐育』をご存じでしょう?ジーンは有名なニューヨークの地下鉄見物で月に一度選ばれるミス地下鉄に一目惚れをしてしまいます。
さて、今回取り上げるニューヨーク出身のモナ・フリーマンは何と15歳でそのミス地下鉄の第一号に選ばれたラッキーガールなのです。やがてハリウッド映画のプロデューサーのハワード・ヒューズと契約をして映画デビューします。
《20歳過ぎてもティーンエージャー役》
10代の時は意外にも脇役が続いてしまい、ハリウッドの映画会社がキュートな容姿のモナを売り出そうとしたのが20歳の時でした。
『ブラック・ビューティー』
本物のミドル・ティーンのようにフレッシュなモナ、ブラック・ビューティーという名馬の調教を描いた作品でありながら脚本は脱線しまくり。73分の白黒の低予算映画なのに巨匠ディミトリ・ティオムキンが音楽を担当した事で映画はさらにチグハグ感を増しました。
『恋文騒動』
ノーマン・クラスナ原作の舞台劇の映画化。パラマウント映画売り出しのウィリアム・ホールデンとジョーン・コールフィールドを主演にモナがヒロインの達者な16歳の妹を演じました。確かに映画をさらう活躍ぶりですが4歳も若い役柄は見ていてお気の毒。
『マザー・ウォー・タイツ』
20世紀FOX映画お得意のバックステージ・ミュージカルの傑作。ベティ・グレイブルとダン・デイリーの芸人夫妻がバーレスクからブロードウェイの舞台まで登りつめる。モナはそんな芸人夫妻の長女の役。初めてドラマチックな役柄が来たけれど相変わらずのティーンエージャーだし芸人の両親を軽蔑する役です。モナが卒業式の場面で情感たっぷりに歌う“You Do”は1947年度アカデミー賞主題歌賞にノミネート。ちなみにY's発表会で踊った“A Gal in Calico”もこの年のノミネート曲です。
《ようやくヒロイン役に》
『挑戦者』
25歳過ぎたモナはユニヴァーサル映画の新進スター、トニー・カーティスの相手役に。女性新聞記者という大人の女性を演じる事が出来ました。
『底抜け落下傘部隊』
パラマウント映画の大人気スター、ディーン・マーティン&ジェリー・ルイス主演のコメディ映画のヒロインに。モナは胸を強調したワンピースを着てジェリーとミュージカル・ナンバーもこなしました。
『エンジェル・フェイス』
大人気のマーティン&ルイス作品のヒロインを経たモナはノワールと呼ばれる犯罪映画に。モナと専属契約していたハワード・ヒューズが製作、『ローラ殺人事件』のオットー・プレミンジャーが監督、ロバート・ミッチャムとジーン・シモンズが主演、演技派ハーバード・マーシャルが共演。これではモナ・フリーマンの出番は無い!
コラム用にチェックすることの出来たのは以上の6作品だけでした。
30歳を過ぎ、映画やテレビ出演は続けていたモナですが、ハリウッドでは役柄を限定されてしまい、女優生活に幻滅したモナは画家の道を目指して成功したそうです。
今回は1926年生まれのキュートなハリウッド映画女優、モナ・フリーマンを取り上げました。
天野 俊哉
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