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Vol.2168 長澤風海&仙明さんによるスタジオ・ライブ(2023年10月)
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タップダンサー仲間の長澤仙明さんとお兄様でバレエダンサーの風海さんがスタジオライブを開催されました。等々力にある長澤さんご兄弟がオーナーを務めるスタジオDANCIAの3周年記念ライブとの事。ゲストには仙明さんのダンサー仲間の新井智貴さん。新井さんは昨年の仙明さんのソロライブにもゲスト出演されてましたし、ミュージカル公演の『キング・アーサー』等でもご一緒だったそうです。気心の知れた仲間なのですね。
さて、私たちのタップ業界でも「長澤風海さんは凄い」と有名な方なのですが私はその踊りを拝見する機会に恵まれずスタジオDANCIAに来てしまった多分、唯一の《許されざる者》であります。とんでもない奴でございます。もし会場に見えてる熱烈な長澤風海ファンの皆様に知られたら私は袋叩きにあうこと間違いないでしょう!コワッ!
いや、実は1回だけ、マジで1回だけ、踊りではなく風海さんが脚本と言うか、台本と言うか、コントを書かれた舞台だけは観ましたよ。2021年に銀座博品館劇場で上演された『DIAMOND★DOGS』公演でした。昭和のドリフターズを思わせるその刑務所コントに大爆笑したのが私と風海さんの唯一の接点。
やはり《許されざる者》ですかな。
等々力駅に到着したのが開場15分前、時間があるので駅前にあるピアーズ・カフェでひと息つく。私と入れ替わりで女性3人組が店をあとにします。彼女たちのあの高揚感は長澤さんのダンスに違いない、ワクワクされてましたから。店内にいた女性グループが少しずつ出て行きます!なんか焦る!ついついあおられた私もたった15分で店を出ます。等々力周辺の散策もせずスタジオDANCIAに向かいます。そして開演25分前に到着!長澤さんからは見えないであろう場所にこっそり腰掛けます。
ライブのオープニングは真っ赤な照明の中での“リベルタンゴ”から。風海さん、仙明さん、新井さん3人による少年隊を思わせるキレッキレのダンス。続いて風海さんソロでシャンソンの“パダンパダン”、何て大人っぽい雰囲気なのでしょう!そして仙明さんのタップソロで“コパカバーナ”。アコーディオン演奏って珍しい!アクロバティックなダンス・ソロの新井さん、低い天井のもとでバック宙を連続で見せたり、二つの大きな投げ輪を体に巻いたり斬新な振付で強いインパクトを残す。風海さん仙明さん兄弟のスイング曲でのジャズダンス。さらに帽子やステッキを使い盛りに盛り上げます。映画『マイ・シスター・アイリーン』のトミー・ロールとボブ・フォッシの熱いダンスバトルを思い浮かべながら見てました!
新井さん、風海さん、仙明さんが赤い薔薇をくわえてセクシーなダンスを。前半ラストは風海さんのソロですが、仙明さんのタップが絡んだり中々盛り沢山。天井に手を触れたり狭い場内いっぱいに踊りまくります。
後半は皆さんが最近出演されたミュージカル作品から。チリチリ頭のかつらに何故かオーバーオール姿の仙明さんが登場して『アニー』から“メイビー”と“トゥモロー”を歌い、サンディー役の新井さんとコントを。続いて『キング・アーサー』、『メリー・ポピンズ』へと。風海さん仙明さん兄弟の“チム・チム・チェリー”の歌がお上手でびっくり。最後は心地良い“ジョリー・ホリデー”。
ミュージカル『ラ・ラ・ランド』の曲でソロを踊られた風海さん、物凄いピルエットを見せてくれました。
“カーテンコール”でご兄弟が歌った“ハーモニー”という曲がまた素敵でした。
ハイクオリティなダンスのオンパレードでした。うかがって良かったです。
皆様、お疲れ様でした!
天野 俊哉
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