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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2166 宝塚歌劇雪組100周年記念イベント(2023年10月)
 宝塚歌劇団雪組のイベントが開催されました。かつてのトップスターがずらっと集まってコンサートを開く贅沢なものですが、キャストは日時によってかなりの変動を。残念だったのは私をこのタップダンス・インストラクターの道へ誘って下さった汀夏子さんの不在です。炎の妖精と呼ばれた方で、雪組と言えば今でも真っ先に名前が挙がるのに!ご病気などでないことを祈ります。

 さて、私が宝塚公演を観始めたのが1982年で雪組は名作『ジャワの踊り子』を当時のトップスター、麻美れいさんと遥くららさんで上演していました。私は麻美れいさん時代の雪組が好きでしたので麻美さんが退団したあと長く雪組公演からは遠ざかってました。平みちさん杜けあきさんトップスターの時代を経て再び雪組公演を観始めたのが1990年代の一路真輝さん時代でした。一路さんの公演で一番記憶に残るのが『JFK』です。旧東京宝塚劇場の3階席の一番前、全く脚が伸ばせなくて凄い窮屈でした。しかも当時はリュックでなく、大きなバッグを持ち歩いていたのでそれが膝の上にドーンと。現在の劇場はどこの座席もゆったり作られているので助かります。

 今回私がうかがったのはそんな一路真輝さん時代の1990年代の雪組スターが勢揃いする公演でした。
 一路真輝
 紫とも
 香寿たつき
 和央ようか
 月影瞳
 安蘭けい

 こうして見ると途中で雪組を離れて宙組や星組でトップスターになったりそのキャリアは様々ですが、雪組育ちの歴史は変わらない訳ですね。そして、やはり残念なのが轟悠さんの不在です。轟悠さんは色々な作品でキーパーソンをつとめてきたのでどの曲を聴いてもそのお顔が浮かんできてしまう。会場で販売されていた豪華なパンフレットにはその轟悠さんからのコメントが掲載されていて、宝塚歌劇団と絶縁状態では無いことが分かり嬉しかったです。

 さらに2000年代に雪組のトップスターになった
 舞風りら
 望海風斗
 愛原実花
 愛加あゆ

の皆さんですが、相手役不在の為にちょっと気の毒な感じでした。が、人気実力共にナンバーワンの望海さんの存在感は絶大で、宝塚在団中よりも現在の方が魅力があるように感じました。

 宝塚時代の懐かしい歌を次々と披露する構成以上に合間に少しだけ入るスター数名ずつによるトークが楽しくて一路さんのお人柄のせいか皆さんリラックスしていました。
 雪組が誇る『ノバ・ボサ・ノバ』のメドレーを聴きながら1999年に宝塚大劇場にまで観劇に出掛けた事を懐かしく思い出したりしました。最近再演されなくなった『エリザベート』もメインキャストの多くが出演しているので感激してしまいました。

 歌の上手い未来優希さんが少しふっくらされましたが大活躍されてました。私は長いこと未来さんのファンクラブのTさんという方に雪組公演のチケットを取っていただいてました。私の母くらいの世代の方で現在体調を崩されていると聞いております。本来なら私ではなくTさんがご覧になるべき公演でした。素敵な公演をたくさん観せて下さってありがとうございました。

天野 俊哉



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