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Vol.2160 最高に楽しめた『BE CRAZY 2023』(その@)
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今年も錦糸町のシルクロード・カフェで素晴らしいタップのライブ
『BE CRAZY Vol.3』が上演されました。
地元でありながら昨年まさかの迷子になってしまった天野は開演の30分も前に余裕でシルクロード・カフェに到着(ちなみに開場は60分前)。一歩足を踏み入れた私は既に場内満席なのに絶句してしまいました。狙っていた入り口付近にもお客様が溢れています!受付の方から「あちらが空いてます」と教えても頂き一番後ろの席に向かいました。若い男性がスマホを見てるので「こちらよろしいですか?」と挨拶をすると、なんとARTNタップダンススタジオの若きホープ、永井大雅さんだったのです。数カ月前に舞台でご一緒した時よりさらに男前に!シカゴのタップ・フェスティバルでの武者修行の旅を経てより成長されたようです。短い時間でしたが永井さんから貴重な話が聞けて嬉しかったです。
さて、このライブは加藤忠さん、松本晋一さん、森田洋輔さん、そして紅一点のAkkinさんの4人によるガチにタップだけのショーです。最大の売りは何と言っても近年こうした舞台やらライブから離れてしまった日本タップ界のレジェンド、松本晋一さんをメンバーに迎える事が出来た事、ひとえにリーダー加藤忠さんの熱意の賜物だと思います。
オープニングから松本さんの振付作品とは、もう立ち上がってしまいました!4色のカラーシャツを着た4人のご紹介ナンバーですが、こんな狭い舞台でこのフォーメーションてどうなのよ?と突っ込みを入れたくなるような凄い動き、しかもユーモアたっぷり。加藤さんがAkkinさんにぴったりくっついた一瞬を私は見逃さなかった!ここからひとりずつ離れてゆくアクション。松本さんが大好きなダンヒルズ(白人の4人組タップダンサー)を思わせるぐるぐる回る動きが楽しい。
と、私が拝見した昼の回では何かがあったらしくこのオープニングをもう一度やり直しました。理由はまだどなたとも話していないので謎ね。もちろん場内大拍手でのウエルカム!2回も松本さんの作品見ることが出来たなんて最高。
松本さんと加藤さんの2人がそのまま残って次に繋がる懐かしい流れ。チャーリー・パーカーの名曲を凄いスピードでデュエット。加藤さん以前よりも松本さんとのバランスが良くなったと思います。
これだけの強豪の中でAkkinさんも選曲に苦労したはずですが、“Dance with Dinasaur”という珍しい曲とヒールを使ったコンビネーションで自分を際立たせる事が出来たようです。きちんと練られた構成にも感心しました。
森田さんが振付したソフトシューのナンバーでは松本さんを含めた男性トリオが登場したので驚きました。スライドやスナップをさり気なく見せる大人の雰囲気が魅力、こんなスタイリッシュで格好いい振付創るなんて!もうわたくし震えがきました。
静かなナンバーの後はジプシー・キングス?の演奏を使っての“My Way”。加藤さんが久しぶりに取り憑かれた様にステップを踏みまくる!こうした神がかり的なストイックな雰囲気が加藤さんのスタイルだと私は思うのでこれが見られて本当に嬉しかったです。
つづく
※写真の掲載は承諾を得ています。
天野 俊哉
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