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Vol.2159 吉田ひかるさんとミュージカル・コンサートと謎の逗子駅(そのA)
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丸々1時間逗子駅周辺を迷いに迷って吉田ひかるさんと涙の再会、なわけない。
金沢八景にあるミュージカル劇団がアトリエタラント、らしい。吉田さんがどういったタイミングでタップダンスの指導をされる事になったのか、など肝心な事は何にも知らずに着席しておりました。
さて、第一部の《ミュージカル・コンサート》では『美女と野獣』のナンバーから。まさかのオープニング曲、ベルの歌から街の人々のコーラス、そして出て来ました本屋さん。『2017年の東京リズム劇場』で私も演じた本屋さん、セリフも同じ、でも松本晋一さんの「ロープウェイ探訪」をベルに紹介したりはしません!彼女私より全然男性的でセリフもお上手。
さあお待ちかねタップダンス・ナンバー
小さな女の子達、タップダンスを初めてまだ半年とアナウンスが。吉田さんはこんなビートの効いた曲を選ぶんだ!と先ずはびっくり、しかも8人のチューチュートレインから始まるなんて。緻密なフォーメーション、自分の生徒なら3年はかかるだろう。
もう少し大きな女の子達はビニール傘を持っての『雨に唄えば』。傘の操作が機敏でジーン・ケリーよりも切れが良いので、彼女たちは多分この劇団の先鋭部隊に違いないと感じました。『雨に唄えば』のタップのリズムってシンプルな方が活きるのを作り手が理解している作品でした。同じメンバー?での『クレイジー・フォー・ユー』も作り手と女の子達が本当にミュージカルが好きなんだな?と思える作品に仕上がっていました。
3つのミュージカル・ナンバーで吉田さんの生徒への信頼を感じる事が出来たのは大収穫でした。出来ればもう一度拝見したかったです。
まさか『アニー』の“トゥモロー”を吉田さんの隣で聴くことになるとは!いまだに全部歌えちゃう悪魔の名曲。オーディション初日だとこれを200回は聴かされたものです。今日の皆さんはクセがなくてキレイに歌えてましたね。
『ピーターパン』と聞くとフック船長の脚を食いちぎったワニ、『リトルマーメイド』と聞くとカニのセバスチャン、『ライル』と聞くとこちらもワニ、何気に私が『東京リズム劇場』で演じてきた彼らを思い出させてくれました。
休憩を挟んで第二部はオリジナル・ミュージカルの『てんとう虫のアドニス』という心温まる作品で1時間を超える作品でした。良く考えられた衣裳や装置にも目を奪われました。演じている皆さんが楽しんでいるようで嬉しくなりました。数少ない男の子が頑張ってました。私の生徒と同じでマスクを取り忘れたり、マスクをしたままなのがまた可愛かったです。フィナーレではキャストの皆さんが上下(かみしも)に分かれた後ろにスクリーンが降りてきて稽古期間の写真が次々と映し出されたのには感動しました。私は舞台での映像や写真の扱いをあまり認めていないのですが、子供達をきちんと見せながらのこの演出は好きでした。
皆様お疲れ様でした!
吉田さん、これからも素敵な、愛のつまったタップ作品をたくさん創って頂きたいです。
帰りはわずか5分くらいで逗子駅まで歩けてしまいました。そして、東京方面行きの横須賀線でようやく三色パンを食べることが出来ました!
天野 俊哉
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