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Vol.2136 高橋依歩プロデュース『ONE FROM TAP DANCERS』
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《一人ぼっちたちが一緒に奏でるたった一度の物語》
なんてオシャレ
こんな言葉が綴られていたら
絶対に期待しちゃいますね
タップダンサー高橋依歩さんが普段はひとりぼっちで活動するタップダンサー達に声をかけ実現したタップ・ショー。
さて、脱線タイムです。
皆様ブチ切れ寸前のお顔が目に浮かびますが我慢して下さいな。
高橋さんが取り上げたこの《ひとりぼっち》って言葉が何となく昭和ですよね?私が子供の頃良く聞く言葉でした。テレビドラマやアニメのタイトルになったりしたはず。で、あるメロディーがずっと頭を駆け巡っていて歌詞が確か《ひとりぼっち》だったような?
ずっとモヤモヤしながら何日か過ぎて
この公演前夜に突如思い出したのが“街のどこーかーにーさみしがりやがひと〜りー”という歌詞とメロディーでした。昭和40年代のヒット曲でわたくし毎日歌ってました。
でも《ひとりぼっち》ではなかった。
《ひとりぼっち》の人って多分《さみしがりや》だと思いますが、この公演にご出演の皆さんからは「私は《さみしがりや》なんかじゃない!」とお叱りを受けるかも知れません。
そしてそして、あうるすぽっとに到着しました。開演少し前です。あんなに早く出たのになぁ。《限定100部》と書かれたプログラムを購入しましたが、チケット受け取りエリアの目だたない場所でひっそり販売されていたせいか、場内でプログラムを持ってるお客様少なかった様な?実にしっかりした内容でしたので500円なんて信じられませんでした。キャストの皆さんの意気込みが感じられました。掲載されてる昔の写真がカラーで現在の写真がモノクロという辺りが笑えた!
場内では通路を挟んでタップダンサーの川村隆英さんが見えてました。ライブ情報などをチラリと。
さて男性3名女性6名の計9名のうち村田正樹さんが突然の休演というのが残念、出演者の皆さん修正に苦労された事と思いますがそんなハンデをみじんも感じさせない仕上がりでしたので逆にびっくりしてしまいました。
舞台の後ろ半分にはバンドセットが組んでありますが、9名で動くには十分な広さが取られていたのでホッとしました。
演奏のスタートのタイミング、中割のタイミング、マイクや譜面台のスタンバイやバラシのタイミングなど気になる部分は多々ありましたが、パフォーマンスへの影響は無かったのでこれ以上は触れません。
プロデュースや演出を兼ねた高橋さんのやや遠慮がちな姿勢にパフォーマーとしてもっと前に出れば良いのに、とも思いました。高橋さんがどうしてもキャスト全員で踊ってみたかった名作『コーラス・ライン』の“ONE”の振付を日本タップダンス界のレジェンド、松本晋一さんに依頼したというから凄い。バンド演奏なので我々が知るあの雰囲気やテンポでなく、転調を加えたアレンジでよりタップダンス向けに、バラエティに富んだ松本ワールドを繰り広げることに成功。ダービー帽を使った難しい振りをダンサー達が必死だけど笑顔でこなして華やかな作品に仕上げました!ホリゾントを赤く染めたり舞台効果も抜群でした。プログラムにはこの“ONE”を指導する松本さんとダンサーの皆さんの稽古風景の写真が沢山掲載されておりどれもカッコいい!
ダンサーでは(私の知る限り)あんなに大人しかった菅谷藍子さんが絶対的な存在感を示し、ハードなイメージが強いMAYUさんがONE AND ONLYの驚異的な芸を見せてくれました。ストイックな鈴木心理さんがアカペラで熱く熱く踊ったのも挑戦だったのでは?長崎沙耶日さんはソロ作品で女性タップダンサーとして成熟したムードで客席を魅了してました。そして加藤忠さん、久しぶりに彼らしいパフォーマンスを十二分に見せてくれて嬉しかったです。
みなさまお疲れ様でした!
カーテンコールの拍手はお義理ではなく本気でしたよ。
天野 俊哉
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