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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2135 恥ずかしい思い出
 こんにちは。Y's取材班です。
 新大関誕生で話題の大相撲九月場所が始まります。以前は私がTV観戦していると「おじいさんみたい」と鼻で笑っていたのに、最近の先生は「○○山にがんばってほしい」とか「○○龍の笑顔がカワイイ」などと言いながら一緒に観ていて、この二人の取組の時は「どっちも勝って!」などと応援して笑わせてくれてます。
 相撲といえば、小2か小3の夏休みに近所の広場で勝ち抜き子供相撲大会が開催されました。1970年前後の当時はプラモデルの全盛時代で、賞品台の上には優勝賞品のバカデカい「サンダーバード秘密基地」を筆頭に、戦車や戦闘機などのプラモが所狭しと並んでいました。大会は飛び込み参加で、ビンボーでお小遣いを貰っていなかった私はもちろん参加。参加者が殺到したので「はいはい、じゃ背の順に並んで」と言われて並んだら、私が最前列に。
 広場には幼馴染みのマサコちゃんも浴衣姿で来ていて「がんばってね!」と応援してくれていました。「はーい、じゃ今から廻しの締め方を教えまーす」と行司役らしきオジサンが土俵の上で告げ、「はい、じゃキミ来て」と最前列の私に手招きしました。土俵に上がると私の両肩に手を添えて真ん中に。「今からこの子に締めるので、ボクたちやお父さんお母さんも覚えてくださーい。はい、じゃ脱いで」「えっ!」。銭湯に行っていたので人前で裸になるのはそんなに抵抗はなかったものの、ココで?マサコちゃんもいるのに。でも自分が脱がないと事が進まないと思ったのでパンツ(白ブリーフ)一丁になりました。するとオジサンが「パンツ穿いてちゃ変でしょ?お相撲さんみたいに全部脱いで」。仕方がないのでパンツも脱いで素っ裸になりました。チラッとマサコちゃんを見たら、眼を逸らすどころかシッカリこっちを見て笑っています。「はい、出来上がりー」とオジサンがポンと私のお尻を叩いて「ボクたちも自分の番までに締めてくださーい」と言うと広場がザワめきました。その頃は家風呂がだいぶ普及していたので、人前で裸になるのがイヤで泣き出したり列から抜ける子もいます。「ウチの子にそんな恥ずかしいことはさせられません!」「パンツの上からじゃナゼダメなんですか?」「ウチの子なんてもう生えてるんですよ!」などとパパママたちの抗議の声が上がりました。結局、パンツの上からでも服を着ててもOKになり、パンツを脱いでちゃんと廻しを締めたのは私一人だけでした。
 結果は小兵力士らしく足とりで連勝して、モーターボートのプラモをもらいました。そして広場の隅っこで廻しを外してもう一度素っ裸に。
 帰りしなにマサコちゃんが「がんばったね」と声をかけてくれましたが「うん」と返事をするのが精一杯で、恥ずかしくて彼女の顔を見られませんでした(今だったら大丈夫だと思います)。
 それにしても、今思えばあの勝ち抜きルールって、背が高くて体のデカい高学年が優位に決まっていますよね。最後に出てきて一回勝ったら優勝?そりゃあないぜセニョリータ!この頃に流行っていたんですが、誰も知りませんね。

Y's取材班



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