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Vol.2128 ポピュラー界の大御所歌手トニー・ベネット追悼
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近年レディー・ガガなど大物歌手とのコラボで現役を貫いたイタリア系歌手の大御所トニー・ベネットが96歳で亡くなられました。
今から36年前にトニー初期の大ヒット曲“想い出のサンフランシスコ”を従妹の結婚式で阿部久志さんと踊った事があります。
トニーには『ベン・ハー』でのチャールストン・ヘストンの宿敵役や『ミクロの決死圏』の情報部員役などで有名なスティーブン・ボイド主演の『オスカー』という隠れた名作があるのですが中学生の頃テレビ映画劇場で観たきり、日本ではDVD発売されませんでしたが、是非もう一度観たいものです(古い映画メモによると『オスカー』テレビ放映は1975年4月25日。前後に貴重な映画が並んでいますね)。ちなみにこの映画でのトニーはボイド扮するアカデミー賞を狙う俳優のマネージャー役で歌いません。
トニーは一時代前を生きたさらに大御所歌手フランク・シナトラが「俺よりも上手い歌手。金を払ってでも聴きに行きたいのはトニーだけだ」と唯一認める実力派でしたが驚くなかれ私は今までトニーのレコードやCDを1枚も買ったことがありません。追悼文を書く資格はありませんのでこの辺で。
トニー・ベネットのご冥福をお祈り致します。
“想い出のサンフランシスコ”トリビア
・原題“I Left My Heart in San Francisco”は1953年にNYブルックリンで作曲ジョージ・コウリー、作詞ダグラス・クロスの二人のアマチュアが作ったポップス曲である
・元々は1962年に収録されたトニーのシングル曲“Once Upon A Time”のB面だった
・そのA面が全く注目されず、DJたちは半ば仕方なくB面をかけるようになった
・その結果、その年のビルボード・ホット100で19位まで上昇し、最終的にゴールド・ディスク(売上100万ドル)となった
・同年のグラミー賞で最優秀レコード賞と最優秀男性ソロ・ボーカル賞を受賞した
・サンフランシスコ市によりSF賛歌として公式認定されている
・邦題は元歌のトニーの時だけ“霧のサンフランシスコ”とも呼ばれ、洋の東西にかかわらずトニー以外の歌手のカバー・バージョンは“想い出(思い出)のサンフランシスコ”と呼ぶのが通例となっている
天野 俊哉
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