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Vol.2112 川村隆英さんのライブを拝見しました(2023/6/15)その@
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ジャズタップダンサー川村隆英さんが江古田のライブハウスBuddyで定期的に行っている公演に初めてうかがいました。川村さんのライブは25年位前に原宿駅前のライブハウスで物凄い雨の日に松本晋一さんとうかがって以来の事でした。
川村さんにはIMさんという女性マネージャーの方がいらっしゃいました。数年前、戸塚のY'sスタジオで行われたスタジオパフォーマンスでたまたまIMさんと隣同士になり沢山話す機会がありました。その時IMさんのご友人がソロを踊られ、作品が松本晋一さん振付の“ビアンカ”でした。IMさんは私と松本さんがどんな流れでこの曲を舞台にのせたか等に興味を持って下さいました。私が“ビアンカ”を収めた『キス・ミー・ケイト』のサントラ盤CDを数枚持っていたのでIMさんに「1枚プレゼントしますね!」と約束をしました。別れ際に「私はもう何年も川村さんのライブを拝見出来てないのですよ」と伝えると「ぜひとも一度観にいらして下さい」と静かに話されました。
それからしばらくして銀座博品館劇場に向かってせかせかと歩いてる時、同じように早歩きされてるIMさんとバッタリお会いしました。たしか『タップダンス・フェスティバル』の開演数分前でしたので別れ際に「CD必ず渡しますからね!」と古い約束を伝えました。
さらにしばらくして秋葉原のカフェで私が『東京リズム劇場』の台本を読んでいた時に何故がIMさんと川村さんが入ってこられました。かなり混雑していたのとその時のお二人の感じからお声をかけられる雰囲気で無かったのでそのままにしてしまいました。
それからあっという間に時は流れて、昨年の夏にIMさんが亡くなられたそうです。川村さんが江古田Buddyでライブを行う日程が例えダメでもどうしてリハーサルの時間帯にでもちょっと顔を出してCDをお渡ししなかったのかなぁと後悔が残ります。もうそんな事はとっくにお忘れだったかも知れませんが。
IMさんにプレゼントするはずだったCDは今でも封を切らずに我が家のCDラックに置かれたままです。
川村さんがご自分のパフォーマンスの間、一緒に出演していた若いタップダンサー達やミュージシャンの皆さんに向けて客席から声を出して盛り上げたり、素敵な空間を作ろうとする熱い姿を見ながら生前のIMさんが川村さんを応援していた理由というのが少しばかり理解出来たような気がしました。
つづく
天野 俊哉
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