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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2102 橋本祥さんプロデュース公演『GIFT vol.2』(後編)
 今回の豪華なキャストのなかでもひときわ目を引いたのが宇川彩子さんのご出演。パンフレットで橋本さんと宇川さん共に8年前に来日したサラ・ペトロニオさんを師と仰いでいらっしゃる事を知りました。2部の頭はそんなサラをリスペクトしたナンバー《Ahmads Blues》から。そして宇川さんのソロで《Oleo》という曲が続きます。実力派タップダンサーがズラリ揃った『GIFT』とは言え宇川さんの奏でるリズム、無駄の無いクリアなタップの音色はもう絶対であり、他の者を寄せ付けない強さを感じました。
 公演フライヤーでキャストの皆さんが様々な色や形の長いリボンを持っているのですがそんなリボンをテーマにしたナンバーまで登場しました。

 スタジオGAMBA期待の若手、橋本拓人さんとってガチのナンバーが米澤一輝さんとデュエット《Squall》。実はこのナンバーは曲が終わって彼らの後ろに黒い中割幕が下りてきてからが凄かった!
 若い彼らはいつもライブでこうしたインプロでのタップ・バトルをやっているものなのでしょうか?スリリングな長い長いやり取りは手に汗握るものでした!

 アメリカのミュージカル映画に出て来るような赤いベルボーイの衣裳を着てプレゼント(GIFT)を持ったアツさん橋本さん首藤さんが大活躍するショーナンバーは首藤さんの振付。曲は『雨に唄えば』の“メイク・エム・ラーフ”でヤンヤ盛り上がってました。

 大がかりなナンバーの次には、シャツに茶系のズボン・スタイルのまーさんら女性4人の格好良い大人のムードで踊るジャズ・ナンバー。曲が映画『美人劇場』からの《You Stepped out of a Dream》という選曲が嬉しい。橋本さん振付のジャズ・ナンバーでは最後の《Twenty Something》も忘れられない。ボブ・フォッシみたいに黒の衣裳を着た皆さんがステージいっぱいに踊りまくる迫力満点なナンバーでした。

 1部の前半でソロを踊った我らが加藤忠さんはアンサンブル・ナンバーでさりげなく踊る姿をお見受けしましたが、2部の終盤でやっと橋本さんとのデュエットが登場しました。息の合ったお二人を見てると橋本さんの歴史を感じますね。加藤さんの何か悪いことをして怒られた後の男の子の様な表情も懐かしい。
 加藤さんが今回1番力を入れていたナンバーが若手の米澤一輝さん、橋本拓人さん、Seijiさんと4人でガッツリ踏みまくったジャズのスタンダード・ナンバーだったのですが、こんな時の加藤さんてキツいはずなのにイキイキとして最高にイカした表情してるんですね。ホント不思議な人です。

 橋本さんが幸せいっぱいな表情で軽やかにステップを踏む《Life Goes On》から全員衣裳を白で統一したフィナーレへ。出演者全員が今回の公演の為に書いてもらったというオリジナル・ソングを歌いました。橋本さんのこの『GIFT』が私達が長年参加してきた『東京リズム劇場』の様にお客様を惹きつける長寿エンタテインメントとして市民権を得られます様に。これからも応援しております。
 お疲れ様でした!

天野 俊哉



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