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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2101 橋本祥さんプロデュース公演『GIFT vol.2』(中編)
 滝野川会館大ホールの最前列にタップダンサー仲間の森田洋輔さん、岩田映子さんと並んで座った私は場内に流れる馴染みあるスイング・ジャズの曲を聴きながら頂いたパンフレットをめくっていました。1番最初に見るプログラムの曲を眺めながら知っている曲がほとんどない事にかなり動揺してしまいました。

 さて《オープニング・ナンバー》は、こうしたショーの勝負どころであります。橋本さんは“We Have a GIFT”というオリジナルソングを作ってもらったそうで白いソフト帽に赤いジャケット姿で歌い、出演者全員が舞台上も並びます。ヒップホップもジャズもタップダンスも登場する豪華版。下手側にはアツさんまーさんの顔があります。
 え、加藤忠さんは?
 いました!センターの後ろ辺りで歌ってました。
 続く《Sing Sing Sing》はビッグ・バンドではなくギター演奏をメインにした珍しいバージョン。橋本さんとスタジオGAMBAメンバーがメロディ・ラインを生かしたリズムで一気に踏みます。
 関西からの若手SeijiさんはタップでヒップホップのCammyさんと《Get Up》でバトルを。
 昨年、アツさん振付作品を見た橋本さんがアツさんに熱烈オファーしたのが《Humanity》という大人っぽいスロージャズ演奏のタップ・ナンバー。この後、下手から登場した加藤さん、白を基調にしたリゾート風な衣裳を着て《Ein Flieger Hat》の曲で味のあるリズムを聴かせます。白のタップシューズ、今日は紐がほどけてませんね?うん。
 加藤さんの後に宇川彩子さんなんて豪華な流れ!タップを踏む宇川さん米澤一輝さん首藤直子の3人に白いジャケットの橋本さんとまーさんが何とジャズダンスで絡むという素晴らしいアイデアが贅沢すぎる。
 橋本拓人さんと奥村碧さんの熱いデュエットは初めてではありませんが益々コミュニケーションが取れてきたようで今回はお互い手を合わせたり兄妹っぽい雰囲気の振付が良い。碧さんは私達の中で評価の高かった方です。橋本拓人さんはパンフレットの中で「自分に足らないのは色気」と答えていましたが、足りない物を客観的にとらえているなんてそれだけで凄いし、それって自然と備わってくるものです。
 このショーでは静かな作品になるのがジャズナンバー《Wishing Well》。タップを踊る河上莉音さんも良いけど、こうしたしっとりとしたムードでも素敵に踊れるのですね。
 酒田速人氏演出の《別れ話》という芝居が橋本さんの才能にぴったりで楽しめました。森田さんと岩田さんは脚本を書いた方を知っていて「いつもは下ネタが多いんですよ」と私に教えてくれました。最後にワンピースのルフィよろしく麦わら帽子かぶった加藤さんがまんま登場したのが笑えました!
 カラフルなロックンロールの衣裳を着たジャズナンバーはセンターにまーさんを置いてイメージ・チェンジを。こうしたナンバーではGAMBAの頼もしい男性ジャズダンサー横山珠理さんがガッツリ見せてくれます!
 若手実力派タップダンサー米澤一輝さんのソロを客席から拝見するのは初めてかも。スライドを多用した動きに惹かれる。若いのに落ち着いた雰囲気の方ですね。
 1部のラストが真っ赤な衣裳での《Big Spender》。中々ダイナミックなアレンジの曲をタップだけでなくヒップホップまでもふんだんに取り入れてボリュームアップしました。

 つづく

天野 俊哉



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