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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2086 Y's取材班さんを追って『YOKOHAMA BLACK』(2016)
 東武スカイツリーラインに揺られ春日部教室に向かう道中にあるのがBOOK OFFせんげん台店であります。やたら広くて品数豊富なこちらのBOOK OFF、もう寄らずにはいられません。
 この日は前の週に目をつけておいたブロードウェイ・ミュージカル『SWING』のオリジナル・キャスト版CD(“Dancers in Love ”“All of Me”収録)を購入予定でしたが、ついでにDVDの棚もチェックしなければ。生誕コラムを書く関係で女優のモナ・フリーマン、ジーン・ピータース出演作品を探りますがあえなく撃沈。日本映画に目を移すと飛び込んできたのが『YOKOHAMA BLACK』の文字!
 カチカチカチ、頭の中の《Y's取材班さんフィルモグラフィ》をリサーチすると、あ、ありましたぁ。確かシリーズ物なのですがオリジナルの第1作目にご出演だったはず。『SWING』のCDも忘れず手に取りレジに向かいました。

 帰宅後直ぐにDVDをスタンバイして上映開始。Y's取材班さんご出演作品でお馴染みの石川二郎監督作品。たっぷり予算をかけたアウトロー映画であります。
 まるで『必殺仕置人』みたいなお話で、的場浩司、小沢和義、佐々木健介、藤重正孝らが影の暗殺軍団に扮します。かなり豪華な顔ぶれ!タイトル通り横浜を舞台にしているので、関東の組織や関西の組織が敵役となっていて展開が分かりやすいです。

 さて、我らがY's取材班さん演じるのが仁道会系八巻組組長、八巻正剛(ヤマキセイゴウ)。横浜市のカジノ誘致にからみ横浜市の土地を買いまくる!組織らしい。カジノ誘致なんて実話みたいです。
 映画が始まって30分ほどして登場する八巻正剛、いや取材班さんは見かけほど悪党ではなく意外にも平和主義者かも。それともフロント企業の“表の顔”を静かに演じているんでしょうか。
 逆に組長のナンバー2の方が血の気の多い若衆で、若ければ取材班さんが演じたであろうと思われます。
 組長の手元に白いモノが。よく見るとナゼかリップクリームを持っています。唇が渇く体質という役作りなんでしょうか?それとも単なる取材班さんのしまい忘れでしょうか?

 総会の場面でも父親で仁道会会長の横で静かに座っておられ、会長がヒットマンに狙い撃ちされた時も会長をかばいつつ、こめかみの血管がブチ切れそうなくらい凄くビビっておられます。ギャング映画の名作『汚れた顔の天使』でジェームズ・キャグニーに撃ち殺される直前のハンフリー・ボガートを思い出してしまいました。ここで着ておられるスーツ姿がダンディーなのでもっと長く見ていたかったです(DVDのパッケージに写真が掲載されています)。取材班さんもとても気に入っていて、この時のスーツ姿を宣材写真に使っているそうな。

 ガンエフェクトもたっぷり、暴力場面もスリリングな大変楽しめる作品でしたが、シリーズの第1作目という事から「次に続けなければならない」中途半端なラストシーンに不満が残りました。
 まぁ仕方ないですかな。

 同じ悪党でも作品によってワルの度合を演じ分ける事の出来るY's取材班さんはやはり魅力的でした。
 期待して『YOKOHAMA BLACK 2』も観てみたところ取材班さんは最後のクレジットのみのご出演で残念でしたが、シリーズ物としての底力を感じる作品になってました。石川監督には予算をたくさん使って作品を創って頂きたいですね。そしてY's取材班さんには新作にバンバン出演して頂きたいです。

天野 俊哉



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