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Vol.2085 もうすぐ生誕100年ダイアナ・リンB〜才能溢れるティーン・スター
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1940年代から50年代にパラマウント映画で活躍したダイアナ・リンを取り上げる最終回です。
つい最近、NHKテレビでハリウッド映画俳優からアメリカ合衆国大統領になったロナルド・レーガンのドキュメンタリー番組が放送されました。レーガン大統領は俳優時代にチンパンジーと共演した『ベッドタイム・フォー・ボンゾ』に出演した事を最大の汚点にあげていたそうです。実はこの『ベッドタイム・フォー・ボンゾ』でチンパンジーとレーガンと共演したのがダイアナ・リンさんなのですよ。はっきり言ってボンゾ君が懐いていたのはダイアナさんの方だった、と言えます。ダイアナさんは人間だけでなく、動物にも愛されるタイプの女性だったのでしょうね。
ここまで取り上げてきたダイアナさんの作品は全て白黒映画でしたが、1955年にダイアナさんがパラマウント映画の大スター、ディーン・マーティン&ジェリー・ルイスと主演した『お若いデス』は美しいテクニカラー作品でした。ダイアナさんが1942年にジンシャー・ロジャースと共演した『ザ・メジャー・アンド・ザ・マイナー』をベースにしており、身長が185p以上のジェリーが子供に化けるなんて嘘みたいなコメディに。チンパンジーのボンゾ君に続いてお猿さんみたいなジェリー・ルイスがダイアナさんのお相手とは可笑しいですね。ハンサムなディーン・マーティンの恋人役を演じたダイアナさんですが、意外とテクニカラーばえせず、逆にこじんまりした白黒映画での方がキラキラしていたようです。
ダイアナ・リンさんは1950年代半ばには映画界を引退。大女優ではありませんでしたが、しっかりした演技で大スターと互角に渡り合った実力派として記憶に残ります。
おわり
天野 俊哉
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