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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.208 舞台で踊れる幸せをかみしめながら・・・2010年リズム劇場東京公演を終えて
 「東京リズム劇場」への出演は6回目。12月の公演に向けて6月から振付がスタート。オープニングとフィナーレ・ナンバーが7月中に完成しました。例によって覚えの遅い私は、お盆休みを利用してスタジオにこもり、練習、練習、また練習。そして何とかみんなに追いついたところでした。
 8月最後の日曜日、「タップ名作劇場」のお芝居の台本をいただいたその晩、交通事故に遭ってしまいました。1台の車が私の右足を「あて逃げ」したのです。その瞬間のことは今思い出してもゾッとします。右足に強い痛みを感じながら、ほんの数秒の間にいろいろな事が頭を駆け巡りました。「もう歩けない?踊れない?教室は?舞台は?ケイコ休まなきゃ?これからの仕事は?」などなど。幸運にも外傷は無く、全治1か月の右ひざの打撲だけで済みました。検査の結果、骨も神経も大丈夫でした。ただ右足全体がしびれて、ひざが曲げられないなど、以前のようには動かず、先ほどまで踏んでいたステップが全く踏めなくなった事を知った時は、ものすごいショックでした。それに、走る車への恐怖心がおさまらず、夜中にうなされる日が続きました。
 Y'sの仲間や東京リズムボーイズのお二人は「まだ3か月あるんだから、動かさない方が良い」と言ってくれましたが、どうしてもケイコを休めず、2週間で無理やり復帰しました。公演に向けた楽しい雰囲気を壊したくなかったため、事故のことを他の人には伏せていたので、その日私の後ろで踊っていた何人かの方は、急に踊れなくなった私を見て驚いたようでした。再びスタジオにこもり、集中特訓。11月に入るころには足の痛みも消え、元気に踊れるようになりました。
 とは言うものの、12月の寒い時期の公演で、しかも3日5回公演。博品館は舞台と楽屋の間で階段の昇り降りがある。本当に無事こなせるのだろうか?踊っていて足が痛くなったらどうしよう、また足が動かなくなったらどうしよう、など常に不安がつきまといました。劇場入りしてからは、祈るような気持ちで何度も何度も手を合わせました。
 そして、本番。いつもの「リズム劇場」とは全く違う気持ちで舞台袖に立ちました。オープニング・ナンバーで森田君の歌を聞きながらみんなの笑顔を見た時、「ああ、この世界に戻れて本当に良かった」と、事故以来、初めてホッとした気持ちになりました。みんなと一緒にステップを踏める幸せをしみじみと感じました。舞台に共に立った仲間や、観に来てくださったみなさんのおかげで、無事「東京リズム劇場東京公演」を終えることができたのだと、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

天野 俊哉

写真 上から
男性楽屋にて(遊びに来てくれたSUJI君、藤川誠君と)
S・R先生のお弟子さん仲間と
生徒さんからの差し入れです





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