|
|
| | |
|
|
|
|
| | |
|
Vol.2078 ステラ・スティーブンスさん追悼(2023年2月)
|
|
ラクエル・ウェルチさんが亡くなった時に同世代のこうしたグラマー女優さんは誰だろう?と考えた時とっさに浮かんだのがステラ・スティーブンスさんでした。まさか同じ時期に天に召されてしまうなんて!
ステラさんは『PLAYBOY』誌のヌードモデルで人気が出たという新しいタイプのハリウッド映画女優として知られています。ヌードが発端でありながらあくまで女優さんを貫いたイメージがあります。ラクエル・ウェルチさんより恵まれていたのはまだ古き良きハリウッド映画スタイルが残っていた事。エルヴィス・プレスリーとの『ガール!ガール!ガール!』、ディーン・マーティンとの『サイレンサー沈黙部隊』、グレン・フォードとの『けっさくなエディ』etc.何れも大ヒットした作品です。
中でもステラさんがヒロインを演じた1964年ジェリー・ルイス監督・主演の『底抜け大学教授』は今日ではカルト作品として知られており、つい最近NHKBSテレビで放映されました。ジェリーが空想する場面でステラさんが水着姿にはなるものの全体として清楚な女子大生を演じてました。また、サム・ペキンパー監督のカルト西部劇として有名な『砂漠の流れ者/ケーブルホーグのバラード』のヒロインもつとめています。
私が映画を見始めた頃にブームだったのがパニック映画でした。ステラさんが出演したアーウィン・アレン製作、ロナルド・ニーム監督の大作『ポセイドン・アドベンチャー』は錦糸町の楽天地の映画館まで見にゆきました。1973年9月なのでちょうど半世紀前になるんですね。転覆した大型客船ポセイドン号の生き残ってサバイバルに挑戦する1人がステラさんなのですが、アーネスト・ボーグナインの奧さん役でワガママなイヤな女を演じています。高い所によじ登ったり、泥水に飛び込んだり、ステラさんの下着丸出しの熱演に感心したものです。今ならCG処理でしょうがこの映画では俳優の皆さん死に物狂いでしたのでリアルな作品として印象に残っております。途中で炎の中に落ちてしまいました。
ラクエル・ウェルチさん同様、私はステラさんが出演した映画もほとんど持っていないのでなんだかとてもさみしい気分です。ステラ・スティーブンスさんのご冥福をお祈りいたします。
天野 俊哉
|
|
|
|
|
|
| | |
|
|
|