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Vol.2069 もうすぐ生誕100年ポール・ニューマンE〜1970年代のポール
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反逆児と呼ばれた1925年生まれのハリウッド・スター、ポール・ニューマンの1970年代の主演作品を取り上げます。
『スティング』(1973)
スコット・ジョプリン作曲のラグタイム音楽が全編に流れるクラシカルなムードの詐欺師映画。アカデミー作品賞などゴッソリ受賞してしまった名作です。日本でロードショー公開されたときのコピーが確か《いっちょカモろうぜ》でした。
この作品は、ポールとロバート・レッドフォードの共演というよりはもうロバート・レッドフォードの映画でありポールは助演格と言えます。当時48歳、やや渋めのポールは例え出番が少なくても強い存在感を残します。
私が1番好きなのはポールがレッドフォードにカードさばきを見せる場面。机の上のカードと手のアップばかりなので誰もが「これはポール・ニューマンの吹き替えのカードのプロフェッショナルなんだな?」とたっぷり30秒近く見せた後、カメラが引くと何と吹き替えでなくポール・ニューマン自身!ここホントに凄いですよ!悪役のロバート・ショーだけでなく私達観客までたっぷり騙されてしまいました。
『タワーリング・インフェルノ』(1975)
ハリウッドの大手映画会社20世紀フォックスとワーナー・ブラザーズが共同製作したパニック映画大作。1975年当時のハリウッド映画の大スターが競演しました。スティーブ・マックイーンとポール・ニューマンが堂々の主演、往年の名優ウィリアム・ホールデン、ダンスの神様フレッド・アステアそしてジェニファー・ジョーンズらの出演も嬉しい。
ポールは燃えさかるビルの中でジェニファー・ジョーンズや子供達を助け出す場面で身軽さを見せてアクション演技もこなせるところを見せました。
『スラップ・ショット』(1977)
『スティング』のジョージ・ロイ・ヒル監督と組んだ元気いっぱいのコメディ映画。プロアイスホッケーのマイナー・リーグを舞台に、ポールはコーチ兼選手を演じました。52歳のポールが若手俳優やプロの選手らと吹き替え無しで見せるスケート場面がお見事。名作とは言えませんが楽しい作品で、全編に渡って登場する卑猥な台詞が笑えます!
私が映画を見始めた1970年代のポール・ニューマンはマーロン・ブランドやスティーブ・マックイーンと並ぶナンバーワンの大スターでした。年齢は中年なのに相変わらずの2枚目だし、作品にも恵まれてましたが、ご本人はカーレースの方に夢中だったそうです。
俳優として目覚めるのは80年代に入ってから。
天野 俊哉
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