TAP DANCE LOGO
INSTRUCTORS
STUDIO : 戸塚スタジオ
NETWORK
SCHEDULE
EVENTS
COLUMNS
DANCE TEAMS
LINKS
OUR MASTER : 佐々木 隆子
COLUMNS

Vol.2063 タップ・ダンサーのアーサー・ダンカンさん追悼
 みすみ“Smilie”ゆきこ先生のブログでアメリカのタップ・ダンサー、アーサー・ダンカンさんが亡くなられた事を知りました。

 私はアーサーさんが来日された年の『インターナショナル・タップ・フェスティバル』を拝見していないので追悼コラムなど書く資格は無いのですが、みすみ先生とのツーショット写真を見ているととても温かなお人柄、アメリカのショー・ビジネス界、アメリカのタップダンス界の荒波を生きてこられた方には全く感じられず何故なのかなぁ?と不思議に思いました。YouTubeにアーサーさんの映像が沢山ありますのでチェックすると何と第2次世界大戦後のアメリカの平和の象徴とも言えるあのローレンス・ウェルク楽団の長寿番組『ローレンス・ウェルク・ショー』のレギュラー・ダンサーだったようです!ローレンス・ウェルクはアコーディオンを弾くバンドリーダーで、私でもレコードは10枚以上持っていました。スイング・ジャズ、スイート・ジャズ、クラシック演奏は当たり前、ポルカの演奏に至ってはアメリカ・ナンバー・ワンの実力でした。

 そんな『ローレンス・ウェルク・ショー』の映像で、グランド・ピアノの上でかなりアクロバティックなステップを踏むアーサーさんですが前に前に前に出て来るアクの強さは出さずにサラッとこなしてる様に私は感じました。最後のポーズもオシャレにチョンチョンという軽さ。日本人だと森田洋輔さんみたいな、常に謙虚な気持ちで仲間のタップダンサーを見守っていたに違いありません。アメリカの保守層に圧倒的支持を受けていた『ローレンス・ウェルク・ショー』にアーサーさんが18年もの長いこと出演出来たのは多分そんなお人柄や品の良さだったからではないでしょうか。ただし、1989年にニック・カッスル・ジュニアが監督した名作『TAP』のクライマックス《チャレンジ》の場面ではアーサーさん、そんな品の良さをかなぐり捨てて若造のグレゴリー・ハインズを威圧する荒っぽいステップをガッツリ踏んでおります。

 皆さんもぜひYouTubeでアーサー・ダンカンさんのタップダンスをご覧になって下さいね。
 アーサー・ダンカンさんのご冥福をお祈りいたします。

天野 俊哉



Copyright 2005 Y's Tap Dance Party. All rights reserved.