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Vol.204 マージ・チャンピオンを知っていますか?
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セヴィアン・グローバーが映画「ハッピー・フィート」(2006)の主人公マンプルが踊るタップダンスのモーションキャプチャ(吹替)を務めたことは、当時とても話題になりましたね。私は最近ディズニー・アニメ「白雪姫」の白雪姫、「ピノキオ」のブルー・フェアリー、「ファンタジア」の踊るカバさんのモデルを務めたのがマージ・チャンピオンであることを初めて知りました。
マージは1950年代、マージ&ガワー・チャンピオン夫妻として、とても人気のあったダンスチーム。MGMと契約していたことで「ショウボート」(1951)など魅力的なミュージカルに出演、数々の名シーンを残しました。1952年の「GIVE A GIRL A BREAK」は、当時MGMの若手ばかりを集めた実験的作品で、スタンリー・ドーネン監督、チャンピオン夫妻、デビー・レイノルズそしてボブ・フォッシーなど、今となってはすごい顔合わせ。マージいわく「ガワーは振付師としてジェローム・ロビンスやボブ・フォッシーより過小評価されすぎ」。しかしガワーは、1980年に亡くなる直前ブロードウェイで「42ND STREET」を成功させ、ブロードウェイの伝説的存在となりました。
マージは子育てのためダンスから離れる人生を送ったのち、現在では、引退後のダンサーの転職のケアをする仕事と、有能な振付師に仕事の場を提供する仕事などを行っているそうです。とても立派なことですね。
「白雪姫」が公開されて73年。タイトル・ロールのモデルを務めたマージは現在91歳!公開70周年記念イベントに出演した時のコメントは「あの映画の関係者で生き残っているのはどうやら私だけのようね」。将来こんなセリフを言ってみたいものですね。
天野 俊哉
写真 上から
若かりし頃のチャンピオン夫妻。カッコイイ!
「GIVE A GIRL A BREAK」(1952)
晩年のマージ・チャンピオン
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