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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2030 加藤忠・松本晋一・森田洋輔・Akkin in 錦糸町(そのA)
 加藤忠さん、森田洋輔さん、Akkinさんのオリジナル・メンバーに松本晋一さんが加わった『BE CRAZY Vol.2』。
 4人で全11曲を約60分、歌やコント等が無いガチのタップダンスのライブ。これぞ加藤さんが長年やってみたかったものであります。頂いたセットリストを見るとリーダーの加藤さん11曲中7曲を踊るのでかなりの衝撃を受けました。
 スゴッ。

 3人の紹介を兼ねたオープニング曲“Doxy”から加藤さんのソロ“Mas que nada”へ。マイルス・デイビスのクール・ジャズのイメージしかない“Doxy”をこうしたライブのオープニングに持ってくるストイックな選曲がたまらない。森田さんをさり気なくセンターにしたり絵になる3人。加藤さんそのまま残ってボサノヴァの定番曲、でも加藤さんにかかるとユルいメロディーそっちのけでもう極限状態まで踊っちゃう?これぞガチ。

 オシャレで色違いのスラックスをはいた森田さんとAkkinさんのデュエットは“Maple Leaf Rag”、まず振付のアイデアが豊富でお2人のお茶目なやり取りが楽しい。オーソドックスなタイムステップもこうしたラグの曲にはぴったり。
 Akkinさんひとり残って“Adria Blue”をソロで。こうした大人っぽい曲調が今の彼女には相応しい。成長が感じられました。

 正装した加藤さんと森田さんがチャールズ“ホニ”コールズ振付の“Takin a chance on Love”のステップを踏み出すと場内がホッとした空気につつまれます。もうイキですねぇ。次第にテンポアップしたりこうした定番の作品も気分転換に必要だと思いますので構成の大切な部分です。

 続いて白の衣裳にドレスアップしたAkkinさんが登場してソロで踏み出します。曲は優雅な“Dancing in the Dark”です。同じく正装した松本さん加藤さんがサッと現れトリオになりますが、松本さんの振付の全く予想出来ないフォーメーションがまず見事、3人が狭い舞台上を物凄いスピードで入れ替わるのがカッコイイ。紅一点のAkkinさんこんな素敵なナンバーのヒロインなんて女性タップダンサーから恨まれるに違いありません。ここで初めてステップを踏む松本さん、3年のブランクがまるで感じられません。体はしまっているし、動きもシャープだし、表情を見てると何だか凄く幸せそうです!

 近年、日本タップダンス界最大のサプライズは森田洋輔さんの断髪だと思います。松本晋一さん曰く「今まで(ロン毛)のは一体何だったの?」。
 森田さんのソロを見ていると彼のタップを振付してる姿というのが目に浮かんでくるのですね。音楽を何百回も聴きこんで、そしてステップを一音一音キチンと決めてゆく?なんて姿を想像してるのですが実のところどうなのかな。考えすぎ?今回のソロ作品“Say You're Mine”は照明を極端に暗くしているので表情は見えず、私たち観客は森田さんの足下を見ながら森田さんのキレイなタップのリズムに集中する事が出来ました。

 つづく
※写真の掲載、名前の表記は承諾を得ています。

天野 俊哉



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