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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2028 宝塚歌劇宙組公演(2022年11月)
 最近宝塚の舞台を観ても感想文が書けなくて。必ず毎公演観ているのですが、いよいよ気持ちが離れてきたのでしょうかね?

 2022年秋の宝塚観劇は宙組公演、お芝居は何と『HIGH&LOW』(以下ハイロー)。こうしたEXILEの世界が宝塚歌劇に向いているとも思えませんが観劇する以上予習しなくてはと思い《歌劇》誌の演出家とキャストによる座談会を読んだり、BOOK OFFの中古DVDコーナーに行って映画版『ハイロー』を見つけて手にするもレジまで持って行けない!すでに拒否反応。高くても1000円位なのにね。
 ぐずぐずしてるうちに宙組『ハイロー』の大劇場公演終了後にトップスターの真風涼帆さんが退団発表をしました。さらに相手役になって日の浅い潤花さんまで!潤花さん、2番手の芹香斗亜さんとの雰囲気も良かったので続投されるものと思っていたのに!退団前のヒートアップ公演にもなってしまいました。タップの生徒さんに取って頂いたプラチナ・チケット片手にいざ観劇!

 野口幸作演出『ハイロー』は感じるままに楽しみました。劇団は真風さんでどうしてもこの題材をやりたかった様ですね。加えて良かったのは、真風さん以外の宙組のメイン男役(芹香斗亜さん、桜木みなとさん、瑠風輝さん、鷹翔千空さん)に個性的な目立つ役柄がきた事、誰が誰なのかをゆっくり見ることが出来たのは今後の宙組観劇に役立ちましたし、何よりも演じてる本人とファンの方が一番喜んでいるはずです。中でも美しい顔の芹香斗亜さんのつっぱりサングラス演技が板についていました。振付は麻咲梨乃氏、桜木涼介氏、KAORIalive氏。最後のKAORIalive氏は来年1月に長澤仙明さんが出演されるミュージカル『キング・アーサー』にも起用された実力派若手振付師です。任侠やら暴力団やら抗争の映画になれている私はかなり楽しみましたが私のまわりの熱烈なヅカファンの方には残念ながら不評の様でした。

 ショーはイタリアをテーマにした藤井大介作・演出『ファッシーノ・モストラーレ/カプリチョーザ〜心のままに〜』。前半が黒のイメージのお芝居だったので後半にこうしたカラッと明るいショーがきたことは嬉しいです。もう文句なしに楽しめました。先ほどまで客席を睨み付けていた男役さんが銀矯に1列に並んで笑顔ってなんか笑えます。
 カプリチョーザとはパスタ店の名前のイメージが強いのですがイタリア語で気まぐれという意味らしい。真風さん扮するイタリアの伊達男カプリチョーザがイタリア各地を巡るなかで遭遇する様々な出来事を綴ったショー。分かりやすくて2000人の観客に親切な内容になってます。
第1章プロローグ〜復活祭
1場〜4場振付/羽山紀代美
 暗転の中、板に付いた芹香さん以下の男役さん全員がサングラス姿なのでお芝居を引きずっているみたいで笑ってしまいました。カラースーツ姿が素敵!
5場振付/百花沙里
 真風さん以下男役さんが銀矯にズラリならんでキザるナンバー。ここで使われているのが宝塚のショー『ラ・ノーバ』で真矢ミキさんが歌った曲。懐かしい!

第2章恋の町ナポリ
振付/平澤智
 潤花さんと芹香さんがペアを組む。宝塚やSKDのレヴューによく出てきた曲なのに曲名が思い出せない!

第3章水の都ヴェネツィア
振付/平澤智
 映画『ベニスに死す』の主題歌。真風さんと女役の桜木さんのドラマチックなダンス。ゴンドラで歌う瑠風さんが上手い。

第4章花の都フィレンツェ
振付/御織ゆみの
 カンツォーネのメドレーを使っての中詰。
 銀矯を魅力的に渡れる若手男役さん増えた!続いてロケット、ハイテクニックなダンスに凄い拍手。

第5章芸術の都ミラノ
振付/百花沙里
 真風さんと芹香さん両雄が潤花さんを取り合う。オーケストラ曲は録音。

第6章官能の町ローマ
振付/若央りさ
 真風さん中心に宙組総踊り。淡い色のコートの衣裳が珍しい。かつて星組のレヴュー『グレート・センチュリー』で使った名曲“アリヴェデルチ・ローマ”。

第7章フィナーレ〜カルネヴァレ謝肉祭
振付/若央りさ
 大階段での芹香さんと娘役さんから真風さんと男役さんの踊り、最後に真風さんと潤花さんのデュエット・ダンスまで、使われたのが何と中森明菜さんの“ミ・アモーレ”。

 真風涼帆さん、さよなら公演はお芝居の1本ものなのでショーはこれで見納め、今回は前から8列目のセンターでの観劇でした。

天野 俊哉



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