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Vol.2014 もうすぐ生誕100年アンジェラ・ランズベリーB〜ジュディと競演
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『ハーヴェイ・ガールズ』
MGMミュージカルの名プロデューサー、アーサー・フリードが「ロジャース&ハマーシュタイン2世のブロードウェイ・ミュージカル『オクラホマ』に負けないウエスタン・ミュージカルを創ってやろう!」と意気込んで製作されたのがジュディ・ガーランド主演、ジョージ・シドニー監督の大作ミュージカル映画『ハーヴェイ・ガールズ』(1946)です。主題歌の“オン・ジ・アチソン・トピカ・アンド・ザ・サンタ・フェ”はアカデミー主題歌賞を受賞しました。
パワフルなミュージカル作品になったのは他ならぬジュディと酒場の歌姫役という仇役を見事に演じきったアンジェラさんの存在感だと思います。華やかな衣裳を付けたアンジェラさんは実にテクニカラー向きでした。ただし、まだまだ20歳と若いアンジェラさんは容姿だけでなく歌声も貫禄不足だったので何と吹き替えにされてしまいました。アンジェラさんの後年のミュージカルでの活躍を考えると「何て勿体ないことを!」とMGMを責めたくなります。
この作品にはブロードウェイの大スターで素晴らしいタップダンサーのレイ・ボルジャーが出演しているのですがソロ・ナンバーはひとつしかありません。私は長年レイ・ボルジャーが舞台中心の生活をしていたのでハリウッドに滞在出来る時間が短かったのかな?と思ってましたが、撮影された後にかなりのナンバーがカットされたようです。ジュディとのデュエット、コメディエンヌのヴァージニア・オブライエンとのデュエット、ジュディを始めとするアンサンブルによる“マーチ・オブ・ザ・ドーギー”など。最後のナンバーは1994年の『ザッツ・エンタテインメント・パート3』に収められていたので大きなスクリーンで観ることが出来ました!
『ハーヴェイ・ガールズ』は遅刻の常習犯だったジュディのせいで撮影が難航したそうですが1946年の大ヒット映画のひとつになりました。
つづく
天野 俊哉
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