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Vol.2012 もうすぐ生誕100年アンジェラ・ランズベリー@
 ハリウッドの映画女優、ブロードウェイのミュージカル女優、人気テレビ・シリーズ『ジェシカおばさんの事件簿』のスター、ディズニー・アニメ『美女と野獣』ポット夫人の声優など様々な顔を持ち、ご存命のアンジェラ・ランズベリーさんを取り上げます。

《ハリウッド・デビュー》
 1940年、イギリスの舞台女優モイナ・マクギルが3人の娘を連れてアメリカに亡命しました。ハリウッドのデパートでラッピングの仕事をしていた娘のひとりアンジェラさんが、『フィラデルフィア物語』で知られる映画監督ジョージ・キューカーの目に留まりました。キューカー監督は1944年の『ガス燈』で主演のシャルル・ボワイエとイングリッド・バーグマンが暮らす古い屋敷に雇われる生意気そうな若い女中役を探していたのです。演技経験は浅かったもののカメラテストで合格したアンジェラさんはハリウッド映画デビューしたのです。中年の雇い主ボワイエとの面接シーンで年上の先輩女中をひと目で嫌いになったアンジェラさんが「わたし、あの人と同じ部屋はイヤよ!」とボワイエに言い放つセリフは撮影現場で急に加えられたそうです。アンジェラさんは『ガス燈』でアカデミー助演女優賞にノミネートされました。

《数少ない現代劇》
 ミュージカル映画や動物を扱ったファミリー映画が売りのMGMと専属契約を結んだ19歳のアンジェラさんの次回作は競走馬が主人公のテクニカラー大作『緑園の天使』(1944)でした。MGM映画の人気スターのミッキー・ルーニーと少女時代のエリザベス・テイラーが主演、アンジェラさんはテイラーのお姉さん役でした。半世紀ぶりにこの作品を見直しましたが、『ガス燈』の女中役をこなしたアンジェラさんにティーン・エージャーは役不足ですし、背が高くてグラマラスな容姿はこうしたファミリー作品には向きませんでした。MGM時代、現代劇でワンピース姿を見せるチャンスが少なかったアンジェラさんにとってこの作品での衣裳は自然体で良かったかも。映画の撮影中、エリザベス・テイラーは自分でメイクをしているアンジェラさんの姿におどろいたそうです。ハリウッド、特にMGMには一流のメイクアップ・アーティストがいたのでなおさらです。少しばかり年上だったアンジェラさんは「変な顔にされたくなかったら自分でメイクすべきよ」と。以来エリザベス・テイラーも自分でメイクをし続けたそうです。

《再びアカデミー助演女優賞にノミネート》
 1945年に製作されたオスカー・ワイルド原作、コスチュームもののスリラー『ドリアン・グレイの肖像』こそはアンジェラさん最大の当たり役ではないでしょうか。アンジェラさんは映画の前半だけの出演ですが本来のヒロインであるドナ・リードをすっかり喰ってしまいました。主人公のドリアン・グレイが訪ねる小さな酒場のステージに登場した歌姫のアンジェラさんは“グッドバイ・リトル・イエロー・バード”をしっとり歌います。ドリアンならずとも魅了されてしまうはずです。アンジェラさんはこの作品で再びアカデミー助演女優賞にノミネートされました。

 つづく

天野 俊哉



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