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Vol.20 新旧2つの伝記映画を見て
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コール・ポーターの伝記映画という事で、生徒さんにおすすめした「五線譜のラブレター」(現在DVD発売中)は、とてもヘビーで暗い作品でした。
あれだけの名曲を書いた人物を描くには、夢が無さすぎたのではないでしょうか。
気を取り直して60年前に、ケイリー・グラントで映画化されたコール・ポーターの伝記「夜も昼も」(1946・ワーナー映画)を御紹介します。
清く・正しく・美しく、まるで宝塚の様に美しく彩られた作品で、コール・ポーターやケイリー・グラントがゲイであった事をまったく感じさせない出来となっています。
劇中劇として登場するミュージカル・ナンバーはどれもすばらしいのですが、コール・ポーターの別荘の庭で大勢のダンサーたちが“Anything Goes”を踊ったり、ケイリー・グラントが歌手のジニー・シムズと“You're the Top”を吹き替えなしでデュエットしてしまうパワーに圧倒されます。昔の映画には、とてもすごい事を実に軽々見せてしまうビッグな部分があったものです。
映画の最初の方で、ステッキを持ってタップをふむジェーン・ワイマンはオスカー女優であり、当時は同じく俳優だったロナルド・レーガン夫人でした。ジェーン・ワイマンは現在“ファースト・レディになりそこねた女性”として、より知られています。
写真上 : 「五線譜のラブレター」宣伝用ちらし(2004)
写真下 : 「夜も昼も」日本公開当時のプログラム(1951)
天野 俊哉
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