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Vol.1992 ジャン・ルイ・トランティニアン追悼〜ダバダバダ、ダバダバダ
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お前は追悼コラムを書いているのに
ダバダバダとは不謹慎な奴だ!
皆さまのブチ切れ寸前のお顔が目に浮かびます。
しかしフランス映画の名優、ジャン・ルイ・トランティニアンの代表作と言えば
『男と女』
『男と女』と言えば
ダバダバダ、ダバダバダ
なのですね。少し違うかも知れませんが。
私が小学生だった1970年代、ジャンの『男と女』の映画の場面を使ったテレビコマーシャルがあって、そのBGMとしてダバダバダが流れていました。つまり私達世代にとってダバダバダは超有名なメロディーのひとつなのですね。
では皆さまYouTubeで『映画 男と女 予告編』を検索してみましょう!
男女の濃厚なラブシーンに音楽が始まり、女性が歌い出すでしょう?ダバダバダと。
最悪だったのが、両親は私を連れて何と銀座の映画館に『男と女』を観に行ったのです。大きなスクリーンに映し出されるキスシーンに飽き飽きして両親が座っている反対側の座席に目を向けるとそこでもキスシーンが繰り広げられていました。両親は性教育の一環として私を連れて行ったのでしょうか?
さて、私はジャンが主演した『暗殺の森』『狼は天使の匂い』などを全く観ておらず渋さが売り物だったジャンを語ることが出来ません。そんななかロミー・シュナイダーと共演したレジスタンスをテーマにした『離愁』、アラン・ドロンと共演した脱獄者を描いた『フリック・ストーリー』のジャンはいつまでも記憶に残る名演技を見せていました。『フリック・ストーリー』など本来ならアラン・ドロンの方が主役なのに地味な刑事役を演じてました。『フリックス・トーリー』、1975年配給予定のタイトルが並んだ東宝東和映画ラインナップ広告が懐かしいです。
私がジャン・ルイ・トランティニアンの訃報を知ったのはJRの車内に流れているニュースででした。ミシェル・ピコリ、ジャン・ポール・ベルモンド、ジャック・ペラン、そしてトランティニアンと戦後のフランス映画を支えてきた名優がまた旅立ってしまいました。
ご冥福をお祈りいたします。
天野 俊哉
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