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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.199 気になるDVD「わが心に歌えば」(1952)
 古い名作映画のDVDを毎月2本ずつ、コンスタントに発売しているジュネス企画の新作から今回は、1920年代から40年代に活躍した、女性歌手ジェーン・フローマンの伝記映画を紹介します(11/27発売)。
 同時期の有名な歌手に、ルス・エティング、ヘレン・モーガン、リリアン・ロスなどがおり、みな伝記映画として取り上げられました。それらの女性歌手と違って、ジェーンの人生にはギャングなどが登場しないので、決して映画向きとは言えません。たぶん、第二次世界大戦での戦地慰問活動の功績が評価され、映画化につながったのだと思います。
 主演は、1950年代の名女優スーザン・ヘイワード。彼女は現代のジュリア・ロバーツみたいな人で、男優のサポート役もうまいのですが、基本的には独りでスクリーンを仕切れる人です。ドラマの女優なので歌はジェーン・フローマン本人が吹き替えていますが、S.ヘイワードの口パクぶりは実に堂々としていて、「王様と私」(1956)のデボラ・カーや、「マイ・フェア・レディ」(1964)のオードリ・ヘプバーンなどの吹き替えでは違和感を覚えた私も、S.ヘイワードには「やられた」という感じでした。
 アメリカのポピュラーソングの有名曲がズラリと歌われるので、ミュージック・シーンは強いのですが、ダンス・ナンバーがほとんど無いので、ミュージカルとして観るとガッカリしてしまいます。ただし、映画の後半、S.ヘイワードが兵隊たちの前でアメリカ各州の歌を歌っていくシーンは、彼女の演技もあって説得力があり見事です。
   S.ヘイワードには「私は死にたくない」(1958)という名作があります。無実の罪で投獄され、死刑になる伝記をほとんど一人で演じ切りました。彼女の代表作としては、そちらをおススメしたいですね。

天野 俊哉




















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