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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1986 『TAP DANCE FESTIVAL 2022』を終えて(天野篇)
 6月5日サンパール荒川で開催されました『TAP DANCE FESTIVAL 2022』にご来場頂きましてありがとうございました。

《東京地区?》
 タイトルの前にNATIONAL TAP DANCE DAYが付いた大規模イベントなので私の親しいタップ仲間からは「ナショナル頑張って下さい」みたいなメールを下さる方も多くてやや混乱気味。初めてチケットを買って下さった新しい生徒の皆さんは当然のことながら2018年に幕を閉じた『ナショナル・タップ・デー』をご存知無い。ただ私的にはどこからどう見ても『ナショナル・タップダンス・デー』。そんな中なるほど、と分かりやすかったのが杉浦ヒロ先生の『東京地区(関東地区)のナショナル・タップダンス・デー』なるお言葉でした。

《タクシーに乗って》
 唯一の交通手段が都電荒川線。千代田線の町屋駅前か日比谷線三ノ輪駅近くの三ノ輪橋駅乗り換えが面倒くさいと中にはバスや徒歩などの変化球で勝負をかけたお客様も多数いらっしゃいました。出演者でもタクシーを使ったセレブな先生もいらっしゃいました。お名前は出しませんが皆さんお分かりでしょ?

《添乗員?》
 私はと言えば可愛い仲間たちが戸塚から上京してくるので三ノ輪駅までお迎えに、帰りは上野駅までお見送りに。旅行クラブに所属していた大学生の頃を思い出してしまいました。あの時は時間なのに買い物から帰ってこない2人組やヤモリがコワくて眠れない!とか関西のコワい人に因縁つけられた子がいたりトラブルのオンパレードでした。戸塚のお嬢さん達はみんなお行儀良く従ってくれました。

《みんな小さかった!》
 私が出演させて頂いた『作品#1』、そっか、もう曲名OKなんだ。『オール・オブ・ミー』の最初の板付きグループの皆さんに初めて会ったのっていつ頃だっけ?と考えていたら私以外の8名中5名は幼少期に、3名は10代だった事を思い出しました。しかも皆さんの初舞台姿を知っているのです。なんてこった!

《インストラクター5名は20年前にも》
 オープニングにスタジオごとにスクリーンに写し出される集合写真はY's取材班さんによる力作。戸塚スタジオの前でインストラクター5名が取材班さんに撮って頂いた写真も出て来ました。大写しにされると流石に構図が素晴らしいのでびっくりしました。この5名が一緒にタップを踏むのは初めてか?と思いきや何と19年前に日本橋三越本店のイベントで共演していた!最近メイキング映像を見返す事が出来たので別のコラムにて。

《素敵なお花を》
 そんな可愛い仲間たちが淺野康子さんへとは別にわたしと橋爪麻美さんにも素敵なスタンド花をプレゼントして下さいました。どうもありがとう。いつもならスタッフの皆様にお願いしてお客様にと考えるのですが、特別な時期でもありますしあまりにも華やかなお花ばかりで絶対に持って帰りたくなってしまいました。持ちやすい様にご用意下さいましたスタッフの皆様ありがとうございました。

《まさかの楽屋》
 ほとんどの方が驚かれるのがY'sをはじめ楽屋は団体毎に、つまり男女一緒なのでした!「先生と楽屋一緒って初めてですよね?」とベテランのTTさん。「実は20年前に瀬川昌久先生主催の映画音楽チャリティーコンサートの楽屋でもご一緒でしたよ」と言いましたが当然のことながら覚えておられませんでした。
 私と男子高校生のTY君以外の女性の皆さん、ほとんどの時間を鏡に向かってメイクやヘアアレンジなど準備に使われてる。男子は鏡に向かってバカ話に花を咲かせてました。すみません。

《男が化粧してるよ》
 孫くらい年の離れた男子高校生TY君は元アニーズで蒲田スタジオにも通っていた私の生徒の息子さん。とてもお母さんに似ている。
 10年以上前、サンピアン川崎の発表会の時に彼と初めて会ったのがなんとトイレの中。楽屋に鏡が無かったのでトイレの洗面台でドーランを塗っていた時にまだ小さなTY君が入ってきた。化粧をする私をジロジロ眺めた挙げ句、外に飛び出して近くにいたご家族に「男が化粧してるよう!」と叫んだ。

《バナナの存在が》
 挨拶より先にラインダンスでお互いの背中に手をまわした!今回こうした大規模イベント初参加のSMさん。パワフルな動きが魅力。そんな彼女の鏡前には1本のバナナが。いつ食べるんだろう?と気にしていたので「そのバナナ気になります!」と伝えると「実は私も!」と気になっていた人続出。「房ごとあってもよかったんじゃない?」と誰か。さらに「楽屋に房ごとのバナナある方が変だよ!」と誰か。
 笑わせてくれました。

《捻挫経験者いました》
 ゲネプロで足首を痛めてしまったメンバーが。直ぐにベテランのTTさんが手当てを。スタッフの方も氷を持ってきて下さいました。心配なので本番中袖から彼女のステップを見てるとまるで何事も無かったかのようでした。皆さんに助けて頂いて頑張りきったのですね。
 かつて劇場入りしてから足首を捻挫したのが淺野康子さん。しかも2回も。銀座博品館劇場のタップダンスの舞台では本番中でしたが、驚いたのがアートスフィア劇場の時。ロビーから場内に入る段差でひねってしまったとか。同じ公演に出演していた《スナックうすい》の薄井由美子さんが早急に手当てをして下さいました。そんなことを思い出しました。

 あっという間の4か月でした。まさか還暦を過ぎた自分がこのような大きなタップダンス公演に誘って頂けるなんて、リーダーの淺野康子さんには感謝の気持ちしかありません。振付が始まって直ぐにリタイアしそうになった時に沢山の稽古映像を送ってくれた橋爪麻美さん、ステップの細かいリズムまで指摘して指導してくれた大日果里さん森アしおりさん、そしてかわいい仲間たち本当にありがとうございました。みんなが大好きです!

天野 俊哉



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