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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1982 シン旧比較 ウルトラマン篇
 ウルトラヒット中の映画『シン・ウルトラマン』とのコラボレーションイベント『シン・ウルトラマン・横浜ランドマークタワー』がみなとみらいで開催中です。『ウルトラマン』といえば、天野先生や私と同世代がリアルタイムで観た巨大ヒーローの先駆けです。放送された1966年当時は白黒テレビからカラーテレビへの過渡期で、『ウルトラマン』を始め、カラー放送の番組には画面の端に【カラー】と表示されていました。ウチの白黒テレビには画面が大きく見える淡いブルーのワイドレンズが掛けてあったので、私がリアルタイムで観た記憶は“白黒”というより“白青”っていう感じです。確かに多少は大きく見えたんですが、それよりも画面の端っこが歪んで見えるのが子供心にイヤでした。
 そんなことはさておき、TVで見たウルトラマンと映画でのウルトラマンの違いは、先ずは胸のカラータイマーの有無です。デザイナーで彫刻家の成田亨氏のオリジナルデザインには、元々カラータイマーは無かったんですが、製作側がチビッ子に「がんばれウルトラマン!」と応援させるために「地球上では3分間しか戦えない」という弱点を持たせて、ウルトラマンの胸にエネルギーが切れ始めると青から赤に変わるカラータイマーを付けました。しかし、白黒で観ていたら色が変わっただけじゃ分かりにくい。ましてウチみたいにブルーのワイドレンズが付いていたらずっと青なので尚更分からなかったと思います。それで白黒でも視聴覚的に分かるように点滅と「ピコンピコン」という音が付けられたそうです。
 そんな理由で製作側が成田氏に無断でカラータイマーを後付けしたもんだから、芸術家でもある成田氏は“自分の作品”に勝手に手を加えられたことにブチ切れ、その後のオトナの事情に発展して行くことになります。だからTVで観た巨大化するBANKカットのウルトラマンの胸には、カラータイマーが付いていなかったんですね。
 続いての違いは、ウルトラマンの瞳と言われているスーツアクターの視界確保のための覗き穴の有無です。これもオリジナルデザインには描かれていません。
 そしてもう一つは、着ぐるみのファスナーを隠すための背びれの有無です。映画版ウルトラマンは3DCG(三次元コンピュータグラフィックス)なので覗き穴は必要なく、ポスターは背びれの無いスッキリ背中をアピールしているかのような見返り美人的ポーズをキメています。
 カラータイマーも覗き穴も背びれも無い、成田氏が描いた『真実と正義と美の化身』がデザインコンセプトの原点となっている『シン・ウルトラマン』の“シン”の意味とは、“真”なのか“新”なのか、はたまた“神”なのか。ご興味のある方は劇場で確認されてみては如何でしょう。
 イベント会場では、TV版ウルトラマンの4.5m立像やグッツ販売コーナー、そして10m級巨大化ポーズの映画版ウルトラマンが迫力満点。6月30日(木)まで開催中。こちらもオススメです。

Y's取材班



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