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Vol.1971 Y's取材班さん御出演『平成版細うで繁盛記』(2022年5月)
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最近あちらこちらのBOOK OFFが閉店しています。私の様に週に一都三県を移動する人間にとってBOOK OFFはそれぞれの町に無くてはならないのです。さて、洋画・邦画問わず中古DVDコーナー不作の中、高価ながらも華やかなのが昭和テレビドラマの、しかもDVD BOX君たち。定価をはるかにこえてレア商品ばかり。それでもお店によってたまーに安い商品が見つかったりするのですね!
桜木健一さん主演のスポ根ドラマ『柔道一直線』や石立鉄男さん主演の子育てドラマ『パパと呼ばないで』は紙のケースがボロボロの不良品とかで半額で購入しました。半額でやっと定価以下の状態なのだから呆れたものです。
そんな昭和のテレビドラマの中で未だにDVD化されてない、多分これからもDVD化されないであろう作品が『細うで繁盛記』という熱川の老舗旅館を舞台にした若女将の苦労物語。主演が新珠美千代さん。新珠さんが恋心を抱く板前に高島忠夫さん。他にも映画やテレビのスターがズラリ。いかにも名作なのにひとつだけ誤算が、それが新珠さんの旦那の妹を演じた冨士眞奈美さんによる方言のオーバーすぎる表現。そこらがDVD化されない原因ではないでしょうか?
さてこのテレビドラマ『細うで繁盛記』に大変良く似た作品を見つけました!『鬼哭の館』という作品。
老舗旅館の若女将さん、若女将をいびりまくる若女将の旦那の姉、そして若女将に恋心を抱く板前さんなんて主要キャラクターがまさに『細うで繁盛記』!
しかもその《板前さん》を演じるのが我らがY's取材班さんなのです。
パチパチ(拍手)!
役名が笠原。
なんか寡黙そうなお名前。
白い板前衣裳を着用の取材班さんは主人公の若女将がどん底の頃を見計らってソッと現れる、高島忠夫さんと言うよりは高倉健さんみたいです。昨年放送されたNHKテレビ『逆転人生』で取材班さんが演じた飲み屋のオヤジさんの時もそうでしたが、さり気ない仕事姿が実に味があって上手いですね。回想シーンでは黒いスーツでビシッと決めた取材班さんの姿も。
と、作品の中盤までは格好良かった取材班さんですが、実は多額の借金があることが判明、悪魔の様な若女将の義姉に脅される辺りからさらにヤバい展開になってきます。昭和版の『細うで繁盛記』なら絶対有り得ない若女将と板前の濃厚なラブシーンまで登場します。まあ若女将役の女優さんが脱がなければDVDも売れない訳なので仕方ない。
ただタイトルの『鬼哭の館』では難しすぎて『鬼哭』を《きこく》と読めないだけでなく、その意味※からも内容が全く予測出来ないので『平成版細うで繁盛記』みたいに分かりやすいタイトルのが良かったのではないでしょうかね。どちらにせよY's取材班さんの演技には感動させられます。女性の皆様にオススメ出来ないのが残念です。
※【鬼哭】浮かばれない霊魂が泣くこと。また、その声
天野 俊哉
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