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Vol.1937 もうすぐ生誕100年バーバラ・ベイツ〜短命だったハリウッド映画女優
 同じ1925年生まれでもジョーン・レスリー、グロリア・デ・ヘヴン、アーリン・ダールの様に長生き出来なかったハリウッド映画女優さん、バーバラ・ベイツを取り上げます。

 1940年代後半ワーナー映画で主演作品を撮った天才コメディアン、ダニー・ケイの相手役をゲットして有名になったのがバーバラ・ベイツです。作品はゴーゴリの戯曲をコメディ化した『検察官閣下』(1949)です。テクニカラーのバーバラは美しくダニーとのドタバタ演技も快調でしたが直ぐにワーナー映画をクビになったとか。

 20世紀FOX映画に移り、ジョセフ・L・マンキーウィッツが監督してベティ・デイヴィスとアン・バクスターが主演した名作『イヴの総て』(1950)では脇役出演しました。タイトルには無名時代のマリリン・モンローの次にバーバラの名前が登場します。バーバラの出演場面は短いものの強烈なインパクトを残します。美しさが際立っています。

 次に、当初『イヴの総て』に主演が決まっていたジーン・クレインと『一ダースなら安くなる』(1950)に出演します。バーバラはジーン・クレインと共に主人公クリフトン・ウェッブとマーナ・ロイ夫妻の12人の子供の1人でかなり若い役をやらされてます。既に25歳の2人がミドルティーン役なんて。この作品が大ヒットしたので直ぐに続編が製作されました。学生時代にテレビで観たことがありますがDVDは持っていないのでバーバラがどんな風だったのか記憶にありません。

 同じくFOX映画『レッツ・メイク・イット・リーガル』(1951)でバーバラは主要キャスト5人の内の1人に選ばれハンサムなロバート・ワグナーと夫婦役を演じました。脚本が面白く、テンポも良いのに日本未公開作でした。ここにもマリリン・モンローが脇役出演している事から近年めでたくDVD化されました。

 パラマウント映画に主演していた人気コメディ・チームのディーン・マーティン&ジェリー・ルイスの『底抜けやぶれかぶれ』(1953)ではジェリーの恋人役でした。サム・スニードやベン・ホーガンら当時のプロ・ゴルファーがゲスト出演してジェリーに振りまわされます。また、ディーンとジェリーが速いタップダンスを踏むショー・ナンバーやディーンが有名な“ザッツ・アモーレ”を歌う場面も楽しい。ジェリーがバーバラにゴルフのスイングを教える場面がチャーミング、バーバラ・ベイツの作品ではジェリーとの相性も良いのでこれが一番好きです。

 映画では基本男優さんの相手役レベルで、タイトルの最初に名前がくる主演作はありませんでした。プライベートで辛いことが多く、バーバラは若いうちに自ら人生を終わらせてしまったそうです。

天野 俊哉



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