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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1923 河上莉音さん出演のミュージカル公演(2021年12月)
 『東京リズム劇場』仲間でスタジオGAMBAの若手タップ・ダンサーの河上莉音さんがミュージカル座公演『サイト』に出演されると言うので光が丘のIMAホールまで出かけてまいりました。かつて佐々木隆子先生のネットワーク時代に、淺野康子さんがこちら光が丘のカルチャースクールに派遣されていたのも懐かしい。1980年代後半、光が丘はこれからの街としてかなり話題になりましたが現在では普通のベッドタウンに、IMAホール以外に目立つ物もなくて私みたいなよそ者が訪れる場所ではなくなりました。

 ミュージカル座による『サイト』は何とコロナの影響で2度も開催が中止になり、3度目の挑戦だったそうです。苦難を乗り越えての上演だなんて思わずウルッときてしまいます。今回は河上莉音さんの師匠である橋本祥さんとご一緒したのですが、まず席種選びから困りました。
@OEN席(プログラム付)11000円
ASS席8500円
BS席7000円
 総勢43名という大人数をダブルキャストで見せる舞台ゆえプログラムは読みたいけどあまり期待出来ないかな?という事で自然にプログラム無しのSS席に落ち着きました。

 今回のミュージカル公演はWEBサイトを題材にした現代的な内容。主人公は何年も自分の部屋から出られない《ひきこもりっこ》。彼女の書き込みにコメントを寄せてくる主要キャストが中々ユニークです。
 妹をいじめで亡くしたイサム
 渋谷が大好きな遊び人ロビン
 ひきこもりで5年間風呂に入っていないなげやり娘
 世界中を旅しながらパソコンで会話する笑う旅人
 親友に恋人を奪われたショックでひきこもったお蝶婦人
 学校の先生からサイボーグとあだ名をつけられ、それがきっかけでいじめにあってる男の子などなど。
 私はひとりっ子のオタクでありながら健康的な人生を楽しく生きてきたのでこのミュージカルを客観的にゲラゲラ笑いながらエンジョイしましたが、見方によってはかなりシビアな作品だったのではないでしょうか?

 さて、我らが河上莉音さんはアンサンブルダンサーとして全編歌い踊りまくりますが、スマホをいじったり座ったり寝そべったり完全に横になって眠ってしまったり今までにない出演の仕方をしてたので関係者としては彼女を追いかけるのに忙しくて、メインのお芝居を疎かにしてしまうことが何度もありました。彼女の衣裳は鮮やかなグリーンのジャージ、学生という設定なのでしょうね、健康的な河上さんのイメージにピッタリでしたし何と言っても探しやすかった!最初に一気に様々な衣裳を着た若い女の子達が飛び出して来た時は全く河上さんを判別出来ずにアタフタしてしまいましたが、隣の席の橋本さんに教えて頂きました。
 劇中、宝塚の『ベルサイユのバラ』を意識したお笑いナンバーが登場した時、河上さんは小公女の雰囲気で宝塚してました。中々良い雰囲気を創り上げてました。グリーンのジャージの胸の001という番号が興味深かったです。残念ながらタップダンスを披露する場面はありませんでしたが、河上莉音さんが笑顔で元気いっぱいに踊る姿をたくさん拝見出来て嬉しかったです。

 これからも応援しております。
 お疲れ様でした!

天野 俊哉



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