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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1908 波多野琴葉さんミュージカル公演に出演
 南砂町教室の生徒で、私の歴代パートナー最年少の波多野琴葉さんがミュージカル公演に出演しました。

 波多野さん普段は江東区にあるGTSというミュージカル劇団に所属してミュージカル『グリース』や劇団の素晴らしい発表会に積極的に出演されているので、今回もその関連のものかと思っていましたが日曜日のタップ・ダンスのお稽古にも中々来られず、いつもとは違うな?と。頂いた公演のフライヤーを拝見すると外部の、しかも波多野さんにとっては未知の世界であるようでかなり驚きました。
 会場も江東区から物凄く遠い相模大野、前に一度だけ宝塚歌劇の地方公演を観に行った事があったっけ。相模女子大学グリーンホールだから同じ会場ですね。
 《可愛い子には旅をさせよ》ご家族の強い愛情を感じました。

 作品はミュージカルであるけれども『地球、ぼくと、そして一人ひとりにできること』という題名から分かるように人類全体を巻き込んだコロナが無ければ存在しなかった作品。
 9名の女の子達に付いた役名は、主人公の《ぼく》を別にすると大地・空気・水・光・植物・星・昆虫・動物といった自然界の物。そして、波多野さんをはじめとする4名のバレエダンサー、4名のコーラス、さらに10名編成のミニ・オーケストラによる希望をテーマにしたミュージカル。演出・脚本・作詞・振付を担当されたのが齋藤有衣さん。上演時間も休憩なしで60分、しかも1回公演なんて!
 何かスゴいですね!私みたいな脳天気な人間が観てしまって良いのだろうか?

 たとえミニでも弦楽器を含めたオーケストラの存在は公演の質を一気に高めてしまう。その分舞台装置は無くてバックのスクリーンに地球や自然の風景が映し出されます。総てオリジナルの歌曲はどれも説得力のあるものばかり。前の席に座っていた女の子が音楽に合わせて体を揺すっていたのですが、彼女にとって素敵だな?いいな?と感じることが出来たら最高ですよね。私も幼少の頃に母が連れてってくれたミュージカル『森は生きている』の主題歌が好きで半世紀たった今でも口ずさめるほどです。この日観劇していた将来のある子供達がミュージカルのテーマを大切に受け取ってくれたのなら、それで良いのだと思いました。

 バレエダンサーの役で全編のあちらこちらに踊りながら登場する波多野琴葉さんは事前の情報では、《水色の衣裳に水色のウィッグ》だけでしたが、その後《紫色のチョーカー》が追加情報され、実はこれが助かりました。たまに入るダンス振りになるとノリが他のバレエダンサーの子と全然違ったのが頼もしい。センターの子にかけるポーズもミュージカルでなれているからオーバーで、そう目力が強い!開演前にご父兄から脚を痛めていると聞いていたので心配しましたが、何の問題も感じられずでした。

 波多野さんをはじめこの子供達が明日からバラバラになってしまうのは辛い事でしょうが、また新しい仲間をつくって、どんどん世の中を明るく元気にしていって欲しいと願うばかりです。
 うかがって良かったです。
 お疲れ様でした。
※写真の掲載は承諾を得ています。

天野 俊哉



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