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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1902 竹下恭平プロデュース『MAGICAL ENT LIVE! 2021』
 最近『東京リズム劇場』や『ナショナル・タップ・デー』の映像ばかり観てるせいか一緒に活動してきたタップ仲間の事が懐かしくなり皆さんとメールのやり取りをしてます。「お元気ですか?」「最近何かありませんか?」「来年の舞台のご予定は?」みたいな内容ですね。
 「実は今週オンライン配信ライブがありまして」と直ぐに嬉しいご連絡を下さったのが竹下恭平さん、しかも彼のタップダンスのユニットであるベストブレンド、しかも彼のプロデュースによる『MAGICAL』なんて!その配信ライブを中継するのがカンフェティという演劇情報の会社、直ぐに申し込みました。楽しみ!

 竹下恭平さんはどういう訳か私の元生徒達との共演が多くて、『TAP DO』の吉田ひかるさん、『SKDスタス』の郡司聡美さん、声優として活躍している舟橋杏美さん、Y'sの実方彩乃さんまで。まだお若いのに顔が広いのですね。さらに、本間窓奈さんと私と藤川誠さんしか知らないはずの《タップ・ダンサー雪山伝説》までご存じだった!くわしく知りたい方は藤川誠さんに聞くと良いです。

 さて、竹下さんプロデュースの『MAGICAL』は現在舞台での上演が出来ない為に昨年からオンライン配信ライブのスタイルになったそうです。以前拝見した舞台では9団体11演目でしたが今回は6団体6演目。内容は和風曲芸・ヴォーカルライブ・コント・クラウン・ミュージカルライブそしてタップダンス。全てを取り上げられませんので最初の和風曲芸の太平洋さんの演目の感想だと、漫才や太平洋さんの様な笑いを取りながら曲芸をすすめてゆく方ゆえに無観客は大変そうでした。ウォーミング・アップをしながら客いじりをするのも芸、落とすのも芸、失敗して呟くのも芸なので少しもったいなかったかも。時間の中で段階を踏みながら芸の質と完成度を高めて最後に大迫力を取る構成みたいですから。かなり凄い芸ですから。観客のさくらを置くと作品も演者も盛り上がると思います。私はこの方の作品けっこう好きです。

 さて、ほとんどが生配信の中で竹下さんのタップ・ダンス、ベストブレンドは収録での出演でした。今回は学生の久保田由姫さんが欠席。浅川新さん、尾崎美月さん、山元亮典さん、そして竹下恭平さんの大人4人。まず最初は、4人おのおのが野外だったり自宅?だったり、スタジオだったりでステップを踏む姿が1コマずつ画面として登場するのですが、縦横に動いたり、真横になったりする画面構成が楽しい。編集も上手いし、これも新しい表現方法なんだなぁとおじさんの私はただただ感心してしまいました。それにしても浅川さんの白い帽子が笑わせてくれる!皆さんの軽く踏まれるタップのリズムがクリアにきこえてくるのはタップの技術に比例して録音機能も高いのでしょうね。いやあ、凄い進歩ですね。
 次に、スタジオではない不思議な空間にコンパネが敷いてあります。バックの3台の照明も家電ぽくて実にフィットしてるんですね。カメラはセンターに2台、上手に1台、下手に1台の計4台。センターのローアングルからの映像に天井の配管やエアコンが映る絵が自然体で良いです。さらにハンディ・カメラが上手くダンサーを捉えるので編集技術も加わって凄いナンバーを見せられてしまった!感がハンパない。衣裳はベストブレンドの皆さんが5人座ってセンターの山元さんが令和の貼り紙を持ってる写真の時の黒いシャツ、赤い蝶タイ、赤いズボン。もちろん浅川さんだけはストレートでなくてダボッとでしたデザインに山高帽。笑える!“Gypsy Girl”というスペイン系のサウンドでガチで踏みまくる姿を5台のカメラがスピーディーに追いかける。後半ジャンケンで負けた浅川さんがさらに踏まされる構成がまた楽しい。みんなイキイキ良い表情してました。
 さらに、さらに、ナンバーの後にハンディカメラが撮影しているメイキング映像がまた嬉しかったです。ただベストブレンドの皆さんの映像のレベルがすごく高いのでもう有観客の世界には戻ってこないのでは?と心配になりました。

 オンライン配信のラストに出演された皆さまと竹下恭平さんが画面に登場してくれました。竹下さんのあたたかいお人柄にぴったりのライブでしたが、来年はさらにボリュームアップして頂いて、出来ることなら有観客の舞台で拝見したいです。絶対に駆けつけます!
 お疲れ様でした。

天野 俊哉



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