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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1889 日本タップ界のジェーン・パウエルたち〜淺野康子さん
 MGMミュージカルの歌うスターとして人気のあったジェーン・パウエルが亡くなりました。日本のタップ・ダンスの舞台でも、そんなジェーン・パウエルの映画からイメージして踊ったり、振付をした方がおります。

 さて、橋本祥さんに続いてジェーン・パウエルを演じた淺野康子さんをご紹介。品川のきゅりあん小ホールで開催された2012年の『PRECIOUS Vol.2』で淺野さんと押田勝年君が沢山のセリフをしゃべり、歌い、踊ってもらったのがジェーン・パウエルと歌手のヴィック・ダモンがMGM映画『艦隊は踊る』(1955)でデュエットしたロマンチックなナンバーでした。2000年代にアメリカで発売された映画のDVDには特典のひとつとして、歌や効果音が入っていない音源が存在したのです。常々、私の中では小柄でキュートな淺野さんとジェーン・パウエルのイメージがダブっていた事からこのMGMスタジオ・オーケストラのゴージャスな演奏を聴いた瞬間から「絶対に康子さんに踊ってもらおう!」と決めてました。そしてY'sのリサイタル開催のタイミングでこうした難解な曲ならピッタリの押田勝年君に振付をお願いしました。
 今回は押田君にジェーン・パウエルと淺野さんとのナンバーについて語ってもらいました。
 ↓
 淺野先生とY'sの公演で歌って踊った曲は『艦隊は踊る』の中のナンバー“I know that you know”ですが、当初私個人のジェーン・パウエルの印象は『掠奪された七人の花嫁』の方でした。アニオタの私は、ジェーン・パウエルの吹き替えをしていた武藤礼子さん(ムーミンのノンノン、不思議なメルモなど)のファンだったので。という私的なイメージもあって、淺野先生を愛らしい花嫁だと思って振付を考えたように記憶しています。とにかくlovelyに(ハートマーク)。
 歌って踊るのは楽しい反面、呼吸が苦しくて、、表情がきつくならないに振付を考えたつもりですがステージではどうだったのでしょう?その結果は公演を観られたお客様の記憶に残っているのでは(_ _).。o○ムフフ
 『艦隊は踊る』『掠奪された七人の花嫁』といった作品や、ジェーン・パウエルのような愛らしいミュージカル女優の存在がいつまでも後世の若者の記憶にも残ることを祈って☆☆またミュージカル映画が見たくなりました。(Osshie)

 以上、押田君からのコラムでした。
 なるほど『掠奪された七人の花嫁』のジェーンもチャーミングでしたよね?
 さて、淺野さんは映画『艦隊は踊る』でジェーンが着た赤いドレスを前年の『ナショナル・タップ・デー2011』の衣裳として既に作ってもらってるので、ここではフレッド・アステア主演の『バンド・ワゴン』でナネット・ファブレーが着たギンガム・チェックの衣裳を新しく作ってもらいました。
 また『PRECIOUS』の舞台創りたいですね。

 つづく

天野 俊哉



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