TAP DANCE LOGO
INSTRUCTORS
STUDIO : 戸塚スタジオ
NETWORK
SCHEDULE
EVENTS
COLUMNS
DANCE TEAMS
LINKS
OUR MASTER : 佐々木 隆子
COLUMNS

Vol.1873 GTSダンスミュージカルスクール発表会
 このところ江東区が熱い!
 金メダルを獲得したスケボーの堀米選手の活躍が地元亀戸文化センターに貼り出されたり盛り上がっております。

 さて、その亀戸文化センターの中にあるカメリアホールにて江東区が誇るGTSダンスミュージカルスクールの発表会が開催され、南砂町教室の波多野琴葉さんが出演されました。
 GTSと言えばつい最近、5月30日にミュージカル公演を行ったばかりですよ。しかも8月9日のこの発表会のすぐ後10月2日にはGTSの名作『グリース』の最新版が上演されるのです。
 何たるバイタリティ!
 リーダーのSAKI先生って凄い!凄すぎ!
 昔の私達みたいである意味嬉しいです。

 寄り道をせず直ぐに開場しますね。
 最前列の下手端の席に着席。
 第1幕はバレエ。
 緞帳がすすスーッと上がると舞台上には綺麗なチュチュを付けた幼児クラスの女の子たち。全員マスク姿です。多分初めて舞台、綺麗にメイクした可愛いお顔が見られなくて残念。でもみんな必死にポーズをつける姿には感動しました。私の右にひとつ空けて座っている若い女性が舞台一番下手端の5歳くらいの女の子のお母さん、らしい。娘さんのまん前に座ったのですね。手を一緒に動かしている。オープニングから泣かせてくれます。それでもたまに並び間違えているお友達に教えてあげるお節介な子がいて笑いを誘います。困ったのはフェード・アウトしてゆく子が何人も私に手を振る事、「僕は君のお爺ちゃんじゃないんだよ!」と思いながら袖に引っ込みきるまで拍手してしまいました。

 世代によって3つのグループに分かれるバレエですが、波多野琴葉さん達のグループのクオリティの高さはどうでしょう!皆さんミュージカル教室の生徒でもあるので顔半分がマスクで隠れていても表情の豊かさは観客に充分伝わります。波多野さんは加えて目力が他の女性よりも強いのでよりアクセントが利いているようです。私は波多野さんがトー・シューズでここまで踊れることを知りませんでしたので驚きました。彼女の“リラ”というソロの演目は表現方法の難しい作品の様でしたが、波多野さんにより成長して欲しいと願う先生の愛を感じました。同じようにソロを踊られる男性2人の跳躍力も見事、今までミュージカル公演を拝見してきてピルエットの完成度の高さに感心してましたが基本をしっかりたたき込まれている訳ですね。バレエの最後の演目では円になって7〜8名が綺麗にターンを続けるのですが、MGMミュージカル『ワーズ&ミュージック』の“オン・ユア・トーズ”でのシド・チャリース、ディー・ターネルと数10名のバレエ・ダンサーズが見せたピルエットの振付と同じものでした。どのお嬢さんもチュチュやティアラが似合っていて先生のセレクションの良さを感じました。

 さあ、休憩の後は第2幕ダンス。
 ブロードウェイ・ミュージカル『コーラス・ライン』からのナンバーでスタート。強化クラス、つまり『グリース』の方達がたくさんです。皆さん普段のレッスン着でカラフルな魅力。ディズニーの曲の合間に私世代には懐かしい少年隊の“仮面舞踏会”のイントロにはぶっ飛びました!しかもセンターにハンドマイクの男性3人が。まさか歌う?そう歌い出した!それもフルコーラス。誰がニッキなのかな?とか考える間もなく私の並びの小さなお嬢さんの若いお母さんが凄い勢いで手拍子を始めました!もう立ち上がりそうな勢いっす。最前列のよしみで私も手拍子付き合いました。長かった!
 イケメン3人の横には少し若いジュニアの男の子がいて少年隊の後ろで踊っていたイーグルスの子達を思い出してしまいました。その子がバク宙をキメたのは感動しましたが、靴紐がほどけそうで心配しました。
 さて、黒い中割幕がスルスル閉まってどうやらタップダンスの準備らしい。
 その前でアバの曲からミュージカルの曲まで7曲を男性と女性グループが歌い踊るのですが、さすがに『グリース』のナンバーは歌い込んでるだけあって聴き応えありました。
 中割が開くとタップダンス用の板がひかれていました。音を拾うマイクは後ろに。“Sing Sing Sing”はソロのパートまで丁寧に創ってありました。波多野さんらベテラン・グループの“Bang”という曲は人数が多いのでフォーメーションが組めず勿体ない部分がありましたが素敵なタップ・ナンバーに仕上がっていて見ていてとても勉強になりました。波多野さんの踊り方がめちゃ男っぽかったです。
 ラストを飾る2つのナンバー赤いはっぴの衣裳の“爽涼鼓舞”と『コーラスライン』の“ONE”がまた素晴らしかった!

 公演の直ぐ後の時間が無い中での発表会だと思ってうかがったのに、あまりに本格的な内容すぎて驚いてしまいました。キチンとメモを取りながら観劇したかったな、と後悔しているほどです。
 GTSダンスミュージカルスクールは江東区が誇るダンススクールだと言えますね。これからも頑張って下さい。応援しております。

※写真の掲載とお名前の表記は承諾を得ています。

天野 俊哉



Copyright 2005 Y's Tap Dance Party. All rights reserved.